こんばんは!
読書大好き人間BOOKBOYこと、
つぶお(@tsubuo_book)です。
今回紹介するのは、
青谷真未さんの【読書嫌いのための図書室案内】です。
タイトルを見て、読む前までは、
読書が苦手なひとでも簡単に読めちゃうような
入門書のような小説だと思ってました。
でも、実際読んだら真逆でした!
読書好きなひとほど楽しめる一冊。
まさに活字中毒者向けなのかもしれませんw
- どうして本を読むのか
- 物語から何を受けとるのか
- 本のなかでもなぜ物語に魅了されるのか
こういったことについても小説のなかで触れられていて、
「まさにそう思ってたんだよ!」っていう
読書好きなぼくには共感度が高い本でした!
そういったことだけじゃなく、
ストーリー自体も楽しめました。
ミステリーというか謎解きもあり、
高校生の恋愛もあり、
読み応え十分の一冊です。
タイトル通り、
読書嫌いの高校生が主人公ですが、
読書ビギナーのひとよりも、
読書フリークのひとの方がおすすめできます!
ぼくがそう感じたことについて、
書いていこうと思います。
こんなひとにオススメ
- 読書する時間が何よりも楽しい
- なんで読書が楽しいのか考えたことがある
- むかしは読書するのが苦手な方だった
あらすじ
高校二年生になった荒坂浩二は、とにかく楽をしようと図書委員になった。学校全体の図書委員が集められたときの自己紹介で口走ってしまった「読書が嫌い」というひと言で、厄介ごとをおしつけられてしまう。それは、読書が嫌いなひとでも、本に興味をもつような図書新聞を作ることだった。その図書新聞作りには、同じクラスから図書委員になった活字中毒の女子生徒・藤生蛍と組まされた。荒坂は、彼女と一緒に、新聞作りをするなかで、読書嫌いを克服することができるのか...?
ココに共感!
先ほど、
「読書好きこそ共感する!」と言いました。
その共感ポイントをこれから書いていこうと思います。
- 本を読む目的
- 小説にハマる理由
- 読書の先にあるもの
ただしこの三つは、
ぼくが感じた共感ポイントになっています。
この小説のメインテーマじゃないかもしれないので、
これだけを求めて読んだらガッカリしちゃうかもしれません……。
予めご了承ください。
あくまでも共感ポイントとして、
ピックアップした文章などを紹介していきます!
それでもきっと、読書好きなら共感してくれるはず。
早速共感ポイント見ていきましょう!
本を読む理由
「読書をする理由とはなにか?」
活字中毒の藤生が生物教師の樋崎から言われたことばにすごく共感しました。
いじめられっ子の藤生の逃げ場が、
本の世界にしかないと感じてるときに、
樋崎がかけた名言ともいえることば。
ひとはどうして本を読むのか?
この世にある物語は、すべて予言の書になり得る
このように語られています。
自分自身で経験したことがないことでも、
いずれ自分の身にも起きるかもしれない。
それを本の世界であらかじめ体験しておく。
そうしたら、
実際に起きたときにも、
多少は落ちついて物事に向き合えるかもしれない。
これ、
読書好きのひとは、
一度は考えたことないですか?w
ぼく自身、
ゲームやアウトドアスポーツが趣味のひとに、
「なんのために読書してるん?」って聞かれたときに
似たようなことを答えたことがありました。
もちろん、読書をする理由はひとそれぞれ。
- 純粋にエンターテインメントとして楽しむため
- なんとなく読んでて理由を考えたことがなかった
- 自分以外の違うひとになりきれるのがおもしろいから
こういった理由が間違いではないです。
ただ、この小説で語られた「読書をする理由」には、
すごくピンポイントで共感できたんです。
ぼく自身が考えてたことよりも、
もっとうまく言語化されてましたけど…w
なんのために読書をしているのか、
そう聞かれたときにこうも聞かれました。
「それって映画やドラマじゃダメなの?」って。
読書が好きなひとも、
苦手意識があるひとも、
少し考えてみてください。
あなたの答えと違うかもしれませんが、そのときのぼくはこう考えました。
読書をオススメする理由は、より自分自身で考える、想像することができるから。
映画やドラマって、読書に比べると想像しなくてもいいことが増える。
たとえば、登場人物がどんな表情をしていたのか、そこでどんな音が鳴っていたのか、行間や文章から想像しなくちゃいけないことが、映像だと簡単に頭に入ってくる。それってつまり、自分で考えること減ってしまってる感じがしない?もちろん、映画やドラマならではの臨場感は本にはない良さだけど、本は自分の世界で無限に可能性が広がってるからオススメだよ!
まるでこの本にこう書かれてました、
っていう雰囲気で書きましたが、
これは完全にぼくが出した答えなので、
この小説を読んで書いてないじゃんって怒らないでくださいねw
でも、
読書好きなひとは似たような発想ないですか?
どうして本を読むのか。
その目的はひとそれぞれですが、
“この世にある物語はすべて予言の書になり得る”っていうのは、
すごく共感したので紹介しました!
そのうえで、想像力を広げて楽しむっていうのは読書ならではの楽しみ方のひとつですよね?w
小説にハマる理由
いろんな種類の本があるなかで、
どうして物語にひとは没頭するのだろうか?
その一例として挙げられたのにも、すごく共感しました。
幾通りもの経験をシミュレートできるから
小説に出てくる登場人物の感情、生い立ち、考え方などは千差万別。
それを体験できるのって、
やっぱりビジネス書や自己啓発本では味わえないことだと思うんです。
物語のある小説ならではの良さともいえるポイント!
だからこそ、
ぼく自身も小説にハマっちゃってるんだと思います。
これに共感してくれるひとはいたりしますか?w
読書の先にあるもの
いつか自分に降りかかるかもしれない人生の難題や、そのときの最良の選択をみせてくれる見本。
本を読んで、
物語のある小説にハマって、
シミュレーションすることで、
未来に備える。
こうやってみてみると、
“読書を楽しむ”っていう点においては、
目的も、ハマる理由も、その先にあるものも、
すべてつながってるような気がしませんか?
【読書嫌いのための図書室案内】で語られてることばに
共感できる部分をピックアップしてみました。
これって、
読書好きあるあるなんでしょうか?w
そして、
この小説のなかでこうも言われてました。
“本を読むのは現実逃避なんかじゃなく、現実に立ち向かう術のひとつだよ”
いま、
本の世界にしか居場所がないと感じてるひとも自信を持って!
未来ではきっと、その糧が立ち向かう術になってくれるはず。
謎解きもおもしろい!
共感ポイントだけがこの本のおもしろいポイントじゃないです!
では、
ほかのどこに注目したらいいのか?
それはミステリー、謎解きの部分です!
物語の軸になってるのは、
「図書新聞を作ること!」です。
荒坂たちは、
その図書新聞を作るときに、
紙面に読書感想文をのせようということになりました。
クラスメイトの友人、
荒坂がかつて所属していた美術部の先輩、
得体のしれない生物教師・樋崎先生。
いづれもお願いしたら快諾してくれたものの、
交換条件をつけられました。
- 恋の相談にのること
- 正しいタイトルを導き出すこと
- まずは荒坂自身が読書感想文を書くこと
この三つの交換条件を、
活字アレルギーの荒坂と活字中毒の藤生が協力していく展開。
すごくワクワクしながら読める面白ポイントでした!
どんな本だったかについてはネタバレになっちゃうので控えますねw
ただ...
読書好きの宿命なのか、
出てくる本は読みたくなる衝動にかられちゃう(◎_◎;)
ネタバレもしたい衝動にもかられちゃう。
精神力が試されてる気がします!w
おわりに
共感ポイントとか熱く語ったりしましたが、
結局読書なんかは十人十色。
みんな好きに読むべきものですから、
読書が好きでも共感できないことはあると思います!
でも、
「たしかに私もこう感じてた!」
「そこ同じように思ったよ!」
ということがあればアツく語りましょう!(笑)
もちろん、全然関係ないことでもDMやメッセージをお待ちしております。
※ただし、ブログや本に関することでお願いしますw
読書嫌いなひとでも簡単に読める本ではないかもしれませんが、
荒坂みたいに「他のひとの読書感想文なら読みたい」というように、
本を読むためのキッカケはひとそれぞれですから!

最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。
この本を読んだひとはこちらもおすすめです。
・終末のフール(伊坂幸太郎)
・図書室のキリギリス(竹内真)
・鎌倉うずまき案内所(青山美智子)
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