人生の迷子になってませんか?
進みたい道からはぐれてしまったとき、
誰かにそっと導いてほしくなりますよね?
そんなときにおすすめなのが、
青山美智子さんの【鎌倉うずまき案内所】です!
この小説には、
悩みを抱えた大人たちが
迷いこんじゃってます。
仕事、子育て、結婚、友人関係、夢、そして過去の後悔。
その悩みをどうしたらいいのか、
彼ら自身でそっと気づかせてくれるの案内所。
読者のぼくたちにもまた、
出てくることばひとつひとつが、
頭と心にダイレクトに響いてきます。
そんな名言たちに、
登場人物たちが前向きに一歩踏み出せたように、
ぼくたち自身のこれからの人生にとって
大切な道標になってくれたような気がします!
名言あふれるこの一冊。
ちょっぴり人生の迷子になっていたら、
この本はいかがでしょうか?
あなた自身が抱えてる、
悩みの根っこの部分に共通するものがみつかるかも……。
こんなひとにオススメ
- 絶賛、人生の迷路に迷いこみ中
- 自分に自信がもてなくて悩んでる
- やりたくない仕事をしてるのが苦痛
- 追いかけてる夢や希望に挫折してしまいそうだ
あらすじ
古びた時計屋のそばにたっている看板「鎌倉うずまき案内所」。その看板にある下矢印のとおり進んでいくと、地下へとのびる螺旋階段があった。その先に待っていたのは、そっくりな見た目の双子の老人と、所長と呼ばれるアンモナイト。胸に抱えてる悩みの種を双子の老人に吐きだし、最後にアンモナイトの所長からお助けアイテムを教えてもらう。仕事や子育て、そのほかの悩みとの向き合い方をしめしてくれる。目指す道からはぐれても、大切なことを気づかせてくれる「鎌倉うずまき案内所」へようこそ。
おすすめポイント
読み終わったあと、
「この本と出会えてよかった!」
って素直に思えました。
心に響く名言ともいえることば。
読んだら気分がフワッと軽くなるような文章。
過去にさかのぼっていきながらも、
時代や場所もひともつながっていく感動。
ジグソーパズルのピースがカチッとはまるように、
心に欠けてる部分を補ってくれる本でした!
そんなぼくにとって大切な本になった【鎌倉うずまき案内所】。
この一冊をより多くのひとに届けたい!と思ったので、
- ここに注目してほしい!
- こんなところが好き!
- 名言のなかでもこれがいちばん!
っていうポイントを三つあげてみました。
この記事をきっかけに、
興味をもてもらえたり、
同じポイントが好きだよ!って共感してもらえたら、
最高にハッピーです!(笑)
それでは、
ぼくがおすすめするポイントはこちらの三つ!
- 装丁&ミニチュア人形がGOOD!
- 地味にダジャレが癖になるw
- 何度も読み返したくなる構成!
- 名言がグサッと全身に響く!
それでは、Let’s うずまき!
ごめんなさい…盛大にスベったかもしれませんが見捨てないでください(◎_◎;)
装丁&ミニチュア人形がGOOD!
まず表紙がすごくステキじゃないですか?
これは読まなくても好きになっちゃうやつw
青がベースの表紙にパッと目がとまって、
ほれぼれしちゃいませんか?
...これってぼくだけ?(汗)
本屋さんでも、
新刊コーナーに並べられてるときに、
この表紙にひかれて手にとりました。
→といっても、買ってから表紙が見えるように置いたりして積読で長い間放置してしまったりしてましたが( ´∀` )
そして、
表紙のなかでも重要なポイントになるのが、
なんともかわいらしいミニチュア人形!
これを眺めてると、
登場人物たちに親近感が芽生えてきますw
物語に登場する螺旋階段もイメージしやすいですし、
双子の老人とアンモナイトの所長も最高!!!
時計屋さんの地下にあるという場面と、
文字盤がひっそり描かれてるのも絶妙です。
読む前にもウットリしちゃいますが、
読んだ後からは、
ますます好きになっていくこの表紙や装丁!
最高級のGOOD賞ですw
地味にダジャレが癖になるw
双子のおじいちゃんが主にダジャレをくり出しますが、
これが癖になっちゃうんです!
最初の方はなんでもないようにスルーして読んじゃってました。
でも、
章(巻)を重ねるごとに、
どんどんダジャレの存在感が増していき、
この小説の大切なエッセンスのようになっていきます。
特に、
第五章(巻)の「1995年 花丸の巻」が個人的には最高でした!
そのダジャレの部分だけ、
何度も何度も読み返しちゃいましたw
よくこんなにも考えついたなっていう感心半分、
癖になっていたので笑い半分の状態で…
その一部分だけ紹介させてください!
「イカようにも」
「イカほど」
「かイカんなのでね」
「イカがわしい」
イカってすごくダジャレに便利ですよね!←そこじゃないw
でも、
そのイカも、
アンモナイトと繋がってるっていうのが、
すごかったなぁって思いました!
しみじみしながらも、
自分で何かなイカ探しちゃうほど、
ダジャレに癖になっちゃいました(笑)
このダジャレの部分も注目して読んでほしいです!
何度も読み返したくなる構成!
この小説の流れは、
平成が終わる2019年からはじまり、
2013年、2007年、2001年、1995年とさかのぼっていき、
ラストは昭和から平成に移り変わる1989年となります。
とにかくこれがスゴイって思いました!
時の流れていく方向と反対に、
うずまきが逆行していく感じ。
タイトルともピッタリ合ってる感じが最高。
最初の章(巻)にでてきたひとたちも、
次の章には若返ってでてきたり。
そして、
チラッとしか立ち寄ってない場所が、
実は重要な場所だったなんてことが何度もあり、
「すべてが見落とせない!」って思います!
その思いが緊張感となって集中しながら読むことになり、
どんどんこの小説の世界にどっぷりはまっていく仕掛けになってる気がしました!
でも、
残念ながら一回だけじゃ
完璧に読みこむことはできませんでした。
めっちゃ端役のひとにも、
青山さんはスポットライトをあててるんですもん!
巻末にのってある特別年表をみてビックリ。
「このひとここにも出てきてたん!?」
「えっ...全然気づかなかった(汗)」
「うそー、こんな伏線あった?」
っていう見逃しがチラホラ。
文庫本を買ったときについてきた帯にも書かれていましたが、
『読み終えたあと必ず最初に戻りたくなる』っていうのは、
納得しかなかったです!
ほんとに、
一回だけじゃ読み足りない。
また最初に戻って読み返したくなる本!
これもうずまきのパワーなの?!w
伏線がきいてて、同じようにまた最初から読み返したくなる本でこちらもおすすめです。
名言がグサッと全身に響く!
全身にガツーンとくる名言であふれています!
仕事、子育て、結婚、友人関係、夢など。
あなたが抱えてる悩みにピッタリの名言もきっとある。
そして、
「こんなことで悩んでたのか」
「こういう考え方したらいいんだ」
「おんなじ悩み抱えてるひともいるんだ」
っていうことに新たに気づくこともできるかも。
いくつも名言があるなかで、
ぼくがいちばん好きなことばを紹介します!
友人関係で悩む中学生の女の子・園森いちかにかけられたことば。
五線譜からはみだすのが怖い気持ちはすごくわかるよ。(中略)でもね、ばかにされないように、笑われないようにって、そっちを軸にして動くと、仲間外れにはならないとしてもホントの仲間は見つけにくいかもしれない。だから、誰にも笑われたってへっちゃらって思えるような、いちかオリジナルの『ソ』の軸を持つといい。そしてらこれから先、どんなに状況が変わっても自分を見失ったりしないし、本当に大切な仲間を得られるよ。
ちょっと長ゼリフだけど、
すごく響く名言じゃないですか?
どういう意味で『ソ』が軸になってくるのか。
その部分は実際に小説を読んでみてほしいです!
中学生のころにこのことばに出会ってたかったな……。
そしたら人生変わってたかもって思います。
でも、
いまのぼくだからこそ、
悩んでる近くの大切なひとに、
このことばを伝えることができるかも。
とかは思いますけど!w
これ以外にも、
しっかりと自分自身で受けとめて、
誰かに教えたくなる名言があふれてます。
いっぱい紹介しすぎるのも、
この小説を読む楽しみが減っちゃうので、
あとひとつだけシェアします。
なつかしいって感情は、年長者のご褒美みたいなものだよね。時がたてばたつほど、美味しくなる。
じんわりしみわたってくる名言です。
こんな感性をもって文章を書きあげる
青山さんのことが大好きになりました!
ぼくのなかでの、
【鎌倉うずまき案内所】で
名言大賞ノミネートことばにランクインw
→だいぶ意味不明ですよね(◎_◎;)
あなたも読んだあと、
どの名言が響いたのか語り合いましょう!
おわりに
八月いっぱつ目に読んだ本が、
「出会えてよかった!」と思えて、
幸先のいいスタートを切れましたw
もちろん全ての本がかけがえのない本ですが、
特にぼくが好きになった本になったので、
アツく語ってしまいました……。
そして、
みんなにも「読んでみて!」っておすすめしたくなる一冊です。
みんなそれぞれ悩みを抱えていると思います。
違った悩みであったとしても、
どこか根っこの部分はつながってるかも。
この本で出会えるステキな名言たちが、
なにか気づかせてくれるかもしれません。
いつまでも、
「人生の迷路のようなうずまきから抜け出せない」
っていうひとはこの本はイカがでしょうか?w


最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。
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