【感想】青空のルーレット(辻内智貴) ずっとそばに置いておきたい、生涯の相棒的一冊!

青春小説

辻内智貴さんの【青空のルーレット】を読んでみました!

あらすじ

東京の暑い夏の日。夢を追いながら、高層ビルの窓拭きをして生計を立てる男たち。窓拭きの仕事をするのは、メシを喰うため。窓拭きの仕事をするのは、家賃を払うため。ただ、窓を拭き続けるのは、夢を見続けるため。そんな彼らのひと夏の思い出。

夢を追い続けるため

夢を追っているひとの共通点は、
きっと『生活費の確保』だと思うんです。というか、だいぶ重要ですよね?w
→なんといっても、ぼく自身もイラストレーターになる夢をいまだに追い続けているので、めっちゃ理解できちゃいます(笑)

主人公のタツオたちが勤める会社【宝来ビルサービス】も、そんな夢追い人がたくさん集まっています。

おれのやりたいのは、芝居なのに
おれのやりたいのは、マンガなのに
おれのやりたいのは、音楽なのに
そのために、この街に来たのに
――一体いつまで、こんな事をやっているんだろう

青空のルーレット

そんな葛藤が、胸が痛くなるほど共感してしまいます。

今でも夢を諦めずに頑張っている自分自身と、
【青空のルーレット】に出てくるひとたちを重ねちゃうんです(-_-;)
→そして勝手に応援しちゃってますw

相棒的な本

この本に出会ってから、ずっとこの本と旅をしています。
なんか中二病っぽく、詩的な感じに聞こえるかもしれませんが、実際にこの本と旅をしているんですw

というのも、
オーストラリアやニュージーランド、イタリアなどの海外留学の際もどこでもカバンに忍び込ましていました。そして、関西の地元をでて東京に上京しに来ている今回も、何冊か紙の本を選ぶ際にこの本をチョイスしちゃいました( ´∀` )

旅した時の記憶ってなんかすごく小さな出来事とか頭に残ってたりしませんか?
電車で観光地に向かってるときに聞いた曲だとか、
泊まったホテルで食べたあまりおいしくなかったパスタの味だとか、
現地でうまく話せなくて悔しい思いをしたことだとか、
それと連動してこの本もなんだか思い出してしまいますww

そうやってぼくの人生を共に歩んできた貴重な本のひとつです。

といいながらこの人生のBEST10には入れるのすっかり忘れていたんですけどね(;・∀・)

この本を読んでみて

夢を追いかけるための勇気とか、
ともに頑張ってくれる友達の温かさとか、
そんな貴重な友人たちとの別れとか、
この本はいろんなことを再確認させてくれました。

なんだか、すごくぼく自身の境遇との親和性が高くて、毎回読むと号泣必至です(◎_◎;)

やっぱり泣くとデトックス効果が多少あるのか、
結構スッキリするんですよね~w

おわりに

登場人物たちは、いわゆる高層ビルの“窓拭き”。
→正確には、高所窓硝子特殊清掃作業員らしいけどw

ぶっちゃけて言うと、あんまり日の目を浴びない仕事だと思うんです。→まぁほとんどの仕事なんてスポットライトを浴びることってないかもですが……(笑)
それでも、この本を読み終わって、今まであんまり上を見上げることもなかったですが、空を見るようになった気がするんです。そんなときに、この”窓拭き”を見つけると、ついついタツオたちを想像してしまう自分がいますw

そして、自分自身も鼓舞して3日ぐらいは頑張れる気がしてきます←短すぎる?!(-_-;)

コンビニでたまに買うスイーツ、
チャンネル登録してるYouTuberがアップした動画、
大好きなドラマの放送日。

そんな小さな幸せの積み重ねが大事だなって、そう思わせてくれた一冊です!


電子書籍はこちらから↓

昔の文庫本の青空いっぱいの表紙を見慣れていたせいか、
この電子書籍の表紙に若干の違和感が……。
でも、窓拭きの『窓』の部分をもっとクローズアップしたかったのかなぁと思ったりw

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