めっちゃ感動しました。
東野圭吾さんといえば、
【ガリレオ】や【加賀恭一郎シリーズ】などの
ミステリー小説の印象が強いですが、
その伏線回収のスキルで、
めっちゃ感動させられました!
今回紹介するのは、
東野圭吾さんの【ナミヤ雑貨店の奇蹟】という小説です。
Hey!Say!JUMPの山田涼介さん主演で
映画化もされた原作小説です。
どんな悩みも解決してくれるという
「ナミヤ雑貨店」である日起きた奇跡の物語。
ひとつにつながった瞬間、
鳥肌がたつと同時に感動のウルウルが訪れる!?
こんなひとにオススメ
- 伏線回収系の小説が読みたい
- じんわりと感動できる小説が好き
- 映画化になった原作本を探してる
あらすじ
ある晩、若い三人の男が、廃れた雑貨店に身を隠す。そこでは不思議なことが起きていた。過去のひとから、相談の手紙が届いていたのだ。オリンピックに挑戦したい夢と病気の恋人とのはざまで悩む女性から送られてきた手紙。また別の手紙では、ミュージシャンの夢をあきらめて、実家の家業をつぐべきかどうか悩んでることがつづられていた。過去に生きるひとと手紙をやりとりするという、起きるはずのない奇蹟が起きている。それぞれの物語の点と点がひとつにつながった瞬間、あなたは感動のベールに包まれる。
ナミヤ雑貨店
どんな悩みも解決してくれる雑貨店、
それが「ナミヤ雑貨店」。
店主の名前が浪屋雄治さんだから
そこから店名はつけられただろうけど、
悩み→ナヤミ→ナミヤ
っていう東野さんの遊び心?
に思わず笑みがこぼれますw
そのナミヤ雑貨店で起きる奇蹟が
すごく感動的なものだったんです!
奇蹟とは...
過去から悩み相談の手紙が届くというもの。
- オリンピック出場の夢へと突き進むべきか、残りわずかな命しかない恋人との時間を大事にすべきかどうか
- プロのミュージシャンへの道を目指すのか、実家の魚屋をつぐために故郷にもどるべきかどうか
- 昼間はOL、夜はホステスとして働く二足のわらじ生活。そこから夢をかなえるためにはどうしたらいいのか
この悩みにこたえるのは、
本当の店主・浪屋雄治ではなく、
コソ泥三人組っていうのも
おもしろいギャップでしたw
コソ泥だからこそ、
深い悩みにも関わらず、
相談にはストレートにこたえちゃいます。
「才能がない」
「好きにすれば?」
「あなたには無理です」
相手の立場に立ってことばを選ぶことをせず、
自分たちの信念の通りに手紙を返す三人。
一刀両断に悩みをぶった切るも、
結果的には相談者が救われていく。
それもひとつの奇蹟なのかも(笑)
1980年の時代から送られてくる手紙。
コソ泥三人組がそれを受け取る2012年。
一枚一枚の手紙にこめられたそれぞれの物語が、
最後にはみーんなひとつにつながるんです!
その瞬間、ゾゾっと鳥肌がたちました。
もちろん悪寒ではなく感動的ないい意味でw
全部ネタバレしちゃいたいけど、
こればっかりは伝えられない...
感動を味わいたいひとは読んでみてほしいです!
映画版と原作本の違い
まずは映画版のキャストのご紹介を。
- 山田涼介:敦也
- 村上虹郎:翔太
- 寛一郎:幸平
- 西田敏行:浪屋雄治
- 荻原聖人:浪屋貴之
- 林遣都:松岡克郎(魚屋ミュージシャン)
- 門脇麦:水原セリ
- 鈴木梨央:セリの幼少期
- 山下リオ:川辺ミドリの娘
- 小林薫:克郎の父・健夫
- 尾野真千子:田村晴美(迷える子犬)
- 吉行和子:田村秀代
- 成海璃子:皆月暁子
そのうえで、
個人的に原作本との違いを感じたのは三つ!
まずひとつ目は、
オリンピックの夢を目指す北村静子、
夜逃げする両親から逃げた和久浩介、
このとっても感動的なストーリーが、
映画の尺の関係上かなにかでカットされていました。
...すごく残念(´;ω;`)
ふたつ目は、
暁子が幽霊となって雄治の前にあらわれること。
幽霊といってもキチンとした見た目でw
原作では、接点は過去にとぎれたままでしたが、
映画では、雑貨店で一緒に過ごすシーンがありました。
みっつ目は、
最後の結末。
こればっかりは映画も原作も両方のネタバレになっちゃうので控えます…w
こんな結末もアリだなって感じでした。
小説では描かれなかったちょっとした未来が見れて良かったです!
→いまなら映画はNETFLIXで観れますよ!
違いっていうほどではないですが、補足でもうひとつ。
小説内で魚屋ミュージシャンの克郎が作曲したのがありました。
それは、山下達郎さんが作詞作曲したものが劇中で流れます!
だいぶイメージと違うかったけど、
まぁいいのかな?w
ほんとのことをいうと、
和久浩介の話が好きだったので、
それがショートカットされたのが地味に悲しいです。
ビートルズの話はお金的に難しかったのかな...?
でも、
原作から映画になるってそういうものですよね!
おわりに
ミステリー小説のイメージが強い作家さんが描く感動的な小説。
ギャップがあり、より感動度合いも倍増?!
伏線がはられた小説が好きなひとは
きっと一読の価値はあると思います。
そして、
【コーヒーが冷めないうちに】のような
温かみのあるファンタジックな小説が好きなひとにもおすすめ!

最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。
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