
最近元気なさそうだけど、なんかあったの?



ちょっと色々あって。人生悩んでるんだ...





そっか。もうちょっと具体的に言ってくれたらきっと相談乗れるよ



じゃあ、なんかそういう気分のときにオススメの本とかある?





それなら任せといて!
この本が合うかもしれない!
伊吹有喜さんの【四十九日のレシピ】。
- どう生きたらいいのか分からない
- 将来が不安でいっぱい...
そんなときに読むと、
悩みがきっと晴れるかもしれない。
処方箋のような心を落ち着かせてくれる一冊です!
こんなひとにオススメ
- 漠然と生き方に悩んでる
- 将来に対する不安がある
- なんとなく孤独を感じている
あらすじ
不妊治療をあきらめて、また夫婦でやっていこうと心に誓った百合子。そんな矢先に発覚した夫の浮気。心に傷をおって、実家にひとり帰ってきた。その実家で暮らしている百合子の父・熱田良平も、二週間前に二人目の妻を病気で亡くして傷心中。熱田家に突然、金髪に褐色に焼けた肌の女がやってきた。彼女は良平の二番目の妻・乙美の生徒だという。井本と名乗るその乙美の生徒は、四十九日までの面倒を頼まれてやってきた。毎日の暮らしを役立てるとっておきの「レシピ」、そのレシピは、傷つく二人の心を癒してくれるのだろうか……。
心の処方箋
心に傷をおうと、
なかなか癒えないものですよね?
主人公の百合子も夫の浮気で深く傷ついた状態。
そして、継母の死。
産みの母ではないけれど、
いつも支えてくれる百合子にとっては大切な存在。
だからこそ、
傷を抱えながらも四十九日の法要のために、
踏ん張って立ち上がりました。
ツラいときは、
別のことでガムシャラに動いていると、
束の間は忘れることができますもんね?w
ちょっと話はそれますが、
継母の乙美は、ボランティアとして、悩みを抱えている少女をサポートする施設で働いていました。
そこのモットーは、テイクオフ・ボード。
これは、飛び箱の踏切板のこと。
その施設のモットーがテイクオフ・ボードになったのは、こんな由来があったからでした。
思い切り走って、板を踏み切って箱を飛んだら、もう思い出さなくてもいい。過去を飛び越えたことに自信を持って、まっすぐに走っていければいいんです。
こうやって、
ツラいことがあっても、なにかを乗り越えることでまた強い心に育っていく。
読んでてそう思えました。
百合子にとってもツラいことがあったけど、
法要とか夫と向き合うという飛び箱を
踏み切って飛び越えていったから、
また強くなれたのかも。
百合子が立ち上がる姿、
父の良平が前向きに考えるようになった勇気、
読んでるうちに、
心に巣くっていたモヤモヤが少し晴れる気がしてきます。
心に傷をおったとき、
将来への不安に押しつぶされそうなとき、
この本が処方箋として役に立ってくれるはず。
今がしんどくて苦しいのも【今はちょっと、ついてないだけ】かもしれません。
伊吹有喜さんのこちらの本もオススメです!
病は気から、心とカラダにエナジーチャージを
この本を処方箋代わりに読んでも、
もしかしたら解決しないこともあるかもしれません。
それはきっとエネルギーが不足しているから。
お腹が減ってると、
どうしても気分は落ち込んでしまいます。
百合子も良平も傷心状態からの第一歩はご飯を食べたことでした。
乙美が大好きだったバターをのせた塩ラーメン!
これならあなたも簡単にできちゃいますよね?w
心が疲れちゃってるときでも、
パパッと準備できちゃいます!
エネルギー補給ができたらOKです。
でも油断は大敵。
日頃から心とカラダのエナジーチャージは欠かせずに。
そこで、食べものに関する豆知識・ヒントも小説内で登場しましたのでご紹介します!
黒色=黒ゴマ、ひじき、黒砂糖
白色=ご飯、豆腐、牛乳、大根、タラの切り身
赤色=トマト、にんじん
緑色=ほうれん草、青汁
黄色=梨、パイナップル
この“パトカー&信号”の色の食べものを取り入れることで、
心とカラダの健康は維持しやすい!ってことみたい。
しっかりと心のメモに記憶させて早速スーパーにGO!
おわりに
四十九日の法要は、
シンプルな宴会っていうのが乙美の希望でした。
その希望を受け取って、
百合子たちは乙美の年表をつくって、
仲のいい友人たちに囲まれて送り出そうと計画します。
でも、
年表を作るためには、
どうやって生きてきたのか、
どんなことをしてきたのか、
そういった情報がないと作れないもの。
乙美の年表をどうやって完成させたのか、ここから先はネタバレなので控えます。
ただ、このことばだけ紹介させてください。
どう生きるのか。どんなことを自分の年表に書き付けていくのか。
このことは、
きっと読者のぼくたちも考えるべきことですよね?
どうやって生きていきたいのか。
不安でいっぱいな将来でも、
傷だらけの心を抱えていても、
飛び箱を跳び越えて生きていく。
そんなときに処方箋が必要になったら、
ご飯を食べてこの本を読んでみたらいいのかもしれません!





最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。
この本を読んだひとはこちらもおすすめです。
・旅屋おかえり(原田マハ)
・手作り雑貨 ゆうつづ堂(植原翠)
・こうして僕らは獣医になる(蒼空チョコ)
コメント