正直言って、
自衛隊って「あんまり馴染みないなぁ…」
と思ったことありませんか?
- 陸上自衛隊
- 海上自衛隊
- 航空自衛隊
いろいろあるけれど、
それぞれがどういった活動をしているのか
いまいちピンと来なかったりw
“自衛隊のファン”じゃなければ、
詳しいひとはあまりいないのかもしれません。
持ってるイメージは、
・災害救助
・海外派遣
・攻撃は自分たちからしない
といった漠然したものじゃないですか?
今回紹介する、
有川浩さんの【空飛ぶ広報室】は、
そんな自衛隊(その中でも航空自衛隊)の魅力を
世間の国民にたっぷり伝える仕事をしている広報室が舞台の作品です。
知らなかった自衛隊のことも、
みんなに言いたくなる豆知識も、
こんな仕事が自衛隊にあったんだ!っていう新発見もありました。
そして、自衛隊で働く“ひと”のドラマがつまった一冊です。
ラブコメチックな内容も織りまざってるので、
堅苦しく思わずに楽しみながら読めますし、
あたらしい角度で自衛隊のことが見れるかも!
こんなひとにオススメ!
- 正直、自衛隊ってどんなことしてるのかわからない
- 自衛隊の広報ってどんなことしてるのか興味ある
- 有川さんの書くラブコメ小説読んでみたい!
あらすじ
戦闘機のパイロットで、将来はブルーインパルスに乗ることが夢だった空井大祐。しかし、事故の影響でその夢が突然たたれてしまう。失意のなか、新しく異動になったのは自衛隊の広報室だった。広報のイロハをやさしく教えてくれるベテラン広報官、ケンカ腰の先輩、美人なのにどこか残念な女性自衛官、ミーハー丸出しの上司、個性豊かな広報室のメンバー。そんなあるとき、広報室にも嵐がおとずれる。特集取材のためにやってきた自衛隊嫌いの美人TVディレクター。自衛隊の魅力を伝えるべく奮闘する空井たち広報官をおったドタバタお仕事ラブコメディー。
舞台は航空自衛隊広報室!
あんまり馴染みがない自衛隊。
そのなかでも裏方さんの広報さんは、
余計にイメージが湧きにくい存在ですよね?
普段見えない仕事っぷりが、
ユーモアたっぷりに描かれています!
広報室の仕事は、簡単に言うとこんな感じみたいです。
自衛隊に関心がない、自衛隊についての知識もあまりない、ごくごく一般的な民間人に自衛隊のことをしってもらうのが仕事。
- ドラマやロケ地としての提供
- フェスなどの飛行機の使用
- イベント時の報道対応
こういったことも広報官としての役割だそうですが、
パッと見だと民間企業の広報さんと変わりないように感じちゃいますよね?
でも、実際はもっと違う部分がたくさんありました。
- 接待に行っても割り勘&実費での会計
- 批判的な目でいつも世間から見られている
- 上官からの承認は(現実は)結構厳しい
- 民間企業への広告代理店に研修に行ける制度がある
- 広報として能力をかって雇用をするわけではなく自衛官のなかから広報に選ばれる
- 幹部は異動がひんぱんなので長期スパンでの企画に携わるのが難しい
読んでビックリ仰天な事実や、
一般市民のためにガンバル自衛官の姿に感動しました。
広報官だけじゃなくて、自衛隊は奥が深いなぁ…ってしみじみ思いました!
あと、
広報に関してはペーペーだった空井も
徐々に成長していく姿も注目ポイントです!
プチっとコラム
自衛隊の階級について、
まとめてみましたのでご参考までにどうぞ!


自衛隊の幹部になるのは三尉から。
主人公の空井大祐も立派な幹部ってことですね!
そして、年齢は上だけど、
比嘉は階級が下なので
空井からすると部下の扱いになるってことみたいですね...
恋のドキドキ感
パイロットの夢がついえた空井。
記者の仕事から外されてしまった稲葉リカ。
挫折を味わったもの同士、
ひかれあっていく二人の距離にムズムズしちゃいますw
くっつくの?
くっつかないの?
どっちなの?!
絶対両想いでしょ!ってなります…
じれったいこの気持ち、読めばきっと共感してくれるはず。
これって有川作品の共通点なんでしょうか?
こないだ読んだ【県庁おもてなし課】でも、
微妙な関係に読みながらムズムズしてましたしw
でもまぁ、
その微妙な距離感も読んでて楽しいですし、
現実世界の恋でもいちばんドキドキする時期ですよね(笑)
おわりに
最終章では、
東日本大震災からのことも描かれています。
空井がなりたかったブルーインパルスの基地がある松島基地は宮城県。
地震の影響は直接はなくても、ゼロではない...
風化しがちな震災の記憶も、
ここに戻ってくればちゃんとある。
乗り越えたうえで忘れないってのも大事ですよね。
話変わって申し訳ないです。
ドラマ版があったなんてしらなかった...
脚本家が野木亜希子さんでしょ?
・アンナチュラル
・逃げ恥
・MIU
・重版出来
どれも大好きなドラマばかり。
再放送とかしてくれないかな?
今回紹介した【空飛ぶ広報室】はこちらから↓


最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。
この本を読んだひとはこちらもおすすめです。
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