《相関図付き!》「伏線スゴすぎ…」伊坂幸太郎【アイネクライネナハトムジーク】を徹底解剖 ネタバレ有り

恋愛小説

今回ご紹介するのは、
連作短編集となってる小説です。

それは、伊坂幸太郎さんの【アイネクライネナハトムジーク】

読んでビックリしました。
「伏線はり巡らされすぎ!!」
もちろんいい意味でですけどねw

スラスラ読めちゃうけど、
どっこも見落とせない。
緊張感がさらにこの本を楽しむためのエッセンスになりました!

ただ...

19年前、9年前、現在。
時代がいったりきたりします。
場所についても仙台や東京を舞台に、
リビング、駐輪場、ボクシング会場、レストランなど飛び放題!

ちょっとややこしい部分もあったので、
ネタバレを含めて相関図を作ってみましたのでご覧ください。

こんなひとにオススメ

  • ガッツリではないけど恋愛小説が読みたいひと
  • 伏線回収系の小説を読むのが大好きなひと
  • 普段はミステリー小説のイメージがあって伊坂さんの小説をあまり読まないひと

あらすじ

場所を変え、時代を越えつつ、つながりのあるひとたちが紡いでいく連作短編集。財布を拾ったことがきっかけで始まる恋。電話だけのやりとりのなかでも芽生える気持ち。免許更新会場でしか会わない女性との思い。駐輪場でふたたび思い出す過去の記憶。読み終わったら、どこかやさしい気持ちになるような、伊坂幸太郎が書きあげるハートウォーミングな一冊。

「伏線スゴすぎ…」

全部で六編の短編小説がつながっている作品です。

ただ、

時代も場所もあっちに行ってまた戻ってきたり。
読むとこんがらがるかもしれないので、
相関図にまとめてみました!

しかし、
正直言うとネタバレになっちゃうので、
まだ読んでなくて「ネタバレは嫌だ!」という方は、
読み終わってから答え合わせの感覚で戻ってきてくれるとありがたいですw

それでは、
ネタバレが気にならない方、
もう読んだことがある方、
戻ってきてくれた方、
一緒に見ていきましょう!

19年前、9年前、現在。
年代もつなげて相関図を書いてみました。

これだけの人物たちを、
よどみなくつなげて小説を作っていくって、
改めて考えるとすごくないですか?w

最初の章ではちょろっとしか出てこなかったボクサーが、
その後の展開ではキーパーソンになる。
親同士は直接関係なかったけど、
娘たちは成長して友人となる。
和人たちの先生と和人の父・邦彦が元恋人だった。

絡まりまくりでしょ!

だからこそ、
読んでるときにその伏線が合致したら衝撃をうけるし、
その後の流れも期待して見落とさないように集中する。

もうワクワクせずに読み進めるなんて無理です!(笑)

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裏話...

この小説ができたきっかけは
歌手の斉藤和義さんだったんだって!
とうのも、彼が「出会い」に関する歌詞制作を
伊坂さんにもちかけたのが始まりだそうです。

作中にでてくる、
ナゾの男《斎藤さん》が流す音楽は、
そのまま斉藤和義さんの歌ってことですねw

しかし、
そんな始まりだったけど、
歌詞自体の制作はお断りしたそうです。
でも、そこで終わらないのが伊坂幸太郎!
出会いに関する小説を書くというお返事をしたみたい。

そののちにできあがったのが、
第一章の「アイネクライネ」ということらしいです。

なんかすごくステキな裏話ですよね!

もう少しあとがきには書かれていますので、
気になる方は詳細をそちらで確認してみて下さいw

あと、
タイトルの【アイネクライネナハトムジーク】について。
読む前はなんのことかさっぱりな状態でした。

これもネタバレになっちゃいますが、
モーツァルトの小夜曲(ある、小さな、夜の曲)から来たものでした。

そんな裏話も含めて楽しめる一冊でした!

おわりに

読むとやさしい気持ちになる一冊って、
思わずだれかにおすすめしたくなりますよね?
これもそのうちのひとつです!

しかも、
伏線も効いているから、読んでても飽きないんです!

普段はミステリー小説のイメージがついていて、
伊坂さんの作品を読まないっていうひとでも、
こちらはおすすめできる一冊ですw

つぶお
つぶお

最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。

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