「お腹減るわ…」たまごかけご飯好きにもおすすめ!名言だらけの【ヒカルの卵】森沢明夫

お料理小説

たまごかけご飯は好きですか?

・カレー
・ハンバーグ
・たまごかけご飯

全日本人が好きな料理ですよね?w

そんなたまごかけご飯がメインな小説を今回ご紹介!
森沢明夫さんの【ヒカルの卵】という本です。

限界集落に暮らす養鶏家が、
もっと笑顔あふれる地元にしようと
たまごかけご飯で村おこしをするお話です。

ちょっとした内容を聞くだけでお腹がなっちゃいそうですが、実際読むとよだれが止まらなくなっちゃう?!
そして、名言に涙腺刺激されてウルウル状態に...
そんな素敵なハートウォーミングな一冊をご紹介します!

この本を読むのにおすすめなひと

こんなひとにおすすめ

  • 純粋にたまごかけご飯が大好きなひと
  • おいしい料理が出てくる小説を読むのが好きなひと
  • 心温まる読んだらホッコリするような本が好きなひと
  • 小説に出てくる名言に癒されたいと思っているひと

あらすじ

とある田舎のそのまた田舎。限界集落で養鶏家として暮らす村田二郎(通称ムーさん)が、あるとき突飛なことを思いつく。それは“たまごかけご飯専門店”を作って村おこしをしようとするもの。お人好しなムーさんを嫌うひとは村にひとりもみつけることはできないが、この計画にはみんなが大反対。親友とも仲たがいしてしまったけど、ムーさんの信念は揺るがないものだった。それは、亡き父が掲げていた座右の銘を、ムーさんも受け継いでいたから。はたして、ムーさんは村全体をも巻き込み、負け癖がついてしまった田舎者たちとともに村おこしができるのか……。

たまごかけご飯

ぷりっぷりの卵。
ほくほくの湯気がたつご飯。
いい香りのだしがきいた醤油。

それに愛情がこもったたまごかけご飯。

読んでるだけでお腹がグゥ~。

おいしい料理が出てくる本って
本当に罪ですよねw
集中して読むことできなくなっちゃいますから……。

それほどこの本に入り込んじゃうんです。

田舎の空気感、
川のせせらぎ、
蛍のまたたき、
メェ子の鳴き声。

たまごかけご飯もそれ以外も全部ひっくるめて、
この本読んでると脳裏にうかんでくるような気がしてやみません。

もし...
読んでる最中に
たまごかけご飯の誘惑に負けたら
こちらのおいしい食べ方でトライしてみてください!

プチっとコラム

この小説で登場する鶏たちのイメージイラストを描いてみました。

アローカナは一見普通の鶏なのに、
青い卵を産むっていうのがすごくないですか?
※調べてみると、アローカナは黒っぽい品種もあるみたいでした!

いままで卵を買うときには、
品種に関して注目したことはなかったですが、
これ以外にもたくさんの品種があるんですね!
気になる方はチェックしてみてくださいw

ドバドバあふれる名言

やっぱり森沢明夫さんの本。

さすがともいうべき、
心に響いてくる名言がいっぱいありました!

つぶお
つぶお

森沢作品には名言がたくさん!
めっちゃ失礼でしょうけど、
勝手に“名言製造機”って読んでますw
それほど名言が盛りだくさん。
森沢さんの小説まだ読んだことないひとは、その名言できっとトリコになっちゃうと思います(笑)

例えば、

ムーさんのお父さんが、
座右の銘にもしているこのことば。

「財産を失うのは小さな痛手だけれども、勇気を失うのは人生を失うのと同じだ」

やりたいことはあるけれど、
リスクを背負って、
一歩踏み出す勇気が出ないとき、
きっとこのことばが後押しをしてくれる、
そんな素敵なことばじゃないですか?

ほかにも、

「雄鶏みてえに胸張って、顔をいまより五度上に向けて歩けぇ。たったそれだけで、未来はきっといい方に変わっからよぉ。」

名言にグサッとやられるのはもちろんのこと。

ほんわりとした方言で言われると、
心に直接響いてくる気がするんです。

なんか、
田舎の雰囲気って勝手に“心のよろい”を取っ払ってくれませんか?w

そんな感じで、
方言の名言は感動度合いがまた格別です!
感動しないわけがないんです。

そしていちばん感動するのが、
離婚して心に傷をおった幼なじみにムーさんがかけてあげたことば。

「人の心は傷つかない」

へっ???

って一瞬なりますよね?
いや、傷つくよ。悲しくなるもん。
って読みながら思いました。

でも、

そのあとの展開で納得。
要約するとこんな意図でいったことばでした。
《傷ついたと思ってもそれは磨かれてるだけ。ヤスリでザラザラに傷つけられても、磨かれたその心は、その前よりももっとピッカピカに輝いてるんだよ》

読んでるとジーン&ウルウルです。

こんな素敵な心の傷の捉え方があるんだな……。
めっちゃ良くないですか?
これはもう、森沢さんのこと好きになっちゃいますよね(笑)

つぶお
つぶお

よっ!名言製造機!

みたしば
みたしば

それ大丈夫?

怒られない?(-_-;)

この小説のモデル

巻末に、
この小説のモデルになったところがのってたので紹介します!

「但熊」
「たまご倶楽部」

但熊さんは、
兵庫県豊岡市にあるたまごかけご飯専門店。
ただ、あくまでもモデルなので、
店の目の前には吊り橋はないみたいです。

そして「たまご倶楽部」さんは、
東京都青梅市にある養鶏場&販売所。
こちらには残念ながらムーさんはいないみたいですが、
きっと素敵な養鶏家さんが働いてるはず!

お近くに住んでる方は、
ぜひのぞいてみてくださいw

但熊さんのHP→https://www.eonet.ne.jp/~tankuma/
たまご俱楽部さんのHP→https://www.tamago-club.co.jp/

おわりに

読み始めたらあなたもきっと
たまごかけご飯を食べたくなるはず!

というのも、
ここだけの話、ぼくは読み終わったときたまごかけご飯を早速食べちゃいましたから( ´∀` )

「読もうっ!」って本を準備する前に、
冷蔵庫にしっかり卵が入ってるのか確認しておきましょうw
あと、涙腺が弱いひとはティッシュなどの用意も忘れずに。

つぶお
つぶお

最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。

この本を読んだひとはこちらもおすすめです。
エミリの小さな包丁(森沢明夫)
県庁おもてなし課(有川浩)
限界集落株式会社(黒野伸一)

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