2014年に公開された映画『ぼくたちの家族』。
その原作小説はもう読んだことはありますか?
「最高すぎる!!!!」
これがこの小説を読んだぼくの率直な感想です。
でも、あまりに大絶賛しすぎると、
まだ読んでない方たちからしたら、
期待値のハードル急上昇してしまうと思うので控えますが、
ほんとのところはもっと言いたい!( ´∀` )
読書オタクBOOKBOYとしてこの書評ブログを書いていますが、
ほんとに大好きな一冊なんです。
なにがいいのか。
それは、
あまりにも共感できちゃうから。
「仲良かった時代を取り戻したい!」
「崩壊寸前の家族をなんとかしたい!」
「いまある家族の幸せを守り続けたい!」
「支えてくれた家族に恩返しがしたい!」
あてはまらないことはもちろんあると思います。
でも、家族に対する“家族愛”にほだされちゃうんですw
普段は恥ずかしくて、面と向かってことばにできない感謝の気持ちを伝えたくなっちゃう一冊です。
そんな気持ちがわかるひとは、きっと共感できるはず!
早見和真さんの【ぼくたちの家族】おすすめです。
この本を読むのにおすすめなひと
こんなひとにおすすめ
- 家族愛に飢えてるひと
- 家族に何か恩返しをしたいと思ってるひと
- 大切な家族を幸せにしたいと思ってるひと
- かつて家族でツラいことが起こってしまったひと
あらすじ
母が壊れた。ひどくなる物忘れを病院で診察してもらったところ、脳に腫瘍ができていた。不運は不運を連れてやってくる。それは、家族に巣くっていた“借金”という名のガン細胞。頼りがいのない父親、妻と実家の板挟み状態の長男、不真面目で実家にお金をせびるような次男。大切なのは家族。崩壊寸前の家族が、ついに、ひとつの目標を胸に動き出す。母に残された時間は一週間?!家族は幸せを手に入れることができるのか、それともそのまま崩壊してしまうのか。
家族愛が芽生える一冊!
どんな内容なのか?
いちばん簡単に説明するなら、こう言います。
『崩壊寸前の家族が一致団結をして、また復活するためにもがいていく家族小説』だと。
でも...
これはすごく陳腐な表現。
家族それぞれの葛藤があって、
家族とかの役割を彼らが悩み、
幸せがどんなものなのか話し合う、
とっても濃い家族のありかたが描かれています。
物語の流れとしては、
章ごとに家族のメンバーの
それぞれの想いを順番に追っていく流れになっています。
病気になってしまった、母の苦悩から始まります。
つぎに、実家と妻の板挟みにあえぐ長男が、役割をしっかり認識する姿。
そして、普段は家族でいちばんひょうひょうとしている次男が、だれよりも家族のために奔走する姿。
また、頼りがいがなく弱さばかりを見せていた父親が、一家の主として立ち上がる姿。
最後に、そんなハチャメチャな家族に加わった新メンバーからみた家族の姿。
読んでるうちに惹きこまれて、
どんどんこの家族の一員になったような気分なります。
そんなところが、この小説のトリコになる要因なのかもしれません。
共感、シンパシーを抱いちゃうのは間違いないです!
それと同時に、
「もっと楽しい家族にしたい!」
「幸せな家族を守りたい!」
「親孝行したい!」
って家族愛も芽生えちゃう一冊です。
家族の『おかえり』が聞きたくなっちゃった方にはこちらもおすすめです↓
おわりに
普段から家族に感謝の気持ち伝えてますか?
もしくは、
家族で何でも話せる雰囲気・機会はありますか?
ちょっとこそばゆい気もするけど、
大切にしていきたいことですよね。
ノーブレス・オブリージュ。
「高貴なる義務」ってこの小説では表現されていました。
「家族の誰かが苦しかったら、役割とかを抜きにして、救える誰かがなんとかする。声高に苦しいって言える人が周りにいるだけで、現状はなんとか進んでいく」
こんな時代だからこそ、
家族のありがたみをかみしめて、
ことばにしてみてもいいんじゃないでしょうか?
といっても、
ぼくもこっぱずかしくて、
素直に伝えれる自信は全くないですが...w
言えなかったら、この【ぼくたちの家族】の小説を
お父さんやお母さんにプレゼントしたら伝わるかな?
これはさすがに不器用すぎますか?(笑)

最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。
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