こんにちは!
BOOKBOYこと、つぶお(@tsubuo_book)です。
早速ですが今回は、
元書店員のぼくが“家族小説”をおすすめしたいと思います。
家族小説の何がいいのか。
それは、
- ホッコリする
- 感動できる
- 思わず泣けちゃう!
こんな要素がつまってるからです!

でもどの“家族小説”って
いっぱいあるでしょ?
どれがいいの?

迷っちゃうひとのために、
家族小説の中からおすすめ作品を5つ選んできたよ!
それはこの5作品!
- ぼくたちの家族(早見和真)
- キネマの神様(原田マハ)
- ステップ(重松清)
- 水曜日の手紙(森沢明夫)
- ラプソディ・イン・ラブ(小路幸也)
こちらの5つ、それぞれのオススメポイントをご紹介していきます!
これさえ読めば、あなたもきっと家族小説が読みたくなるはずw
ぼくたちの家族(早見和真)
もし、
あなたが、
家族に対するコンプレックスを抱いていたとしたら、
すごく刺さる一冊になると思います。
というのも、
ぼく自身家族に対して、
コンプレックスが昔からありました。
- 「友だちの家族はあんなに仲良さそうなのに……。」
- 「なんでぼくの家はギスギスしてるんだろう……。」
- 「こんな家に生まれてきたくなかったな……。」
家族のことを考えると、
どうしてもネガティブになってしまう時代がありました。
この、
【ぼくたちの家族】に出てくる若菜家も、
昔は仲良し家族だったものの、
いつしか家族のあいだに大きな溝ができてしまってました。
それが、
一家の中心的な支えだった母の病気によって、
家族が抱えていた問題も浮き彫りになります。
その問題を家族が一致団結して立ち向かう。
イメージしやすい王道ストーリーですが、
そこから見える希望とかに、
自分自身の家族を重ねてしまうんです。
「若菜家が復活すればもしかしたらぼくの家族も……。」
そうやって読みながら祈っちゃう一冊でした。
家族の構成とか、抱える問題は様々ありますが、
家族のコンプレックスを感じてるひとにはおすすめの本!
もちろん、
「うちは家族みんな仲良しだよ!」
っていう方も読んでみてほしい一冊です。
親孝行とか考えたことなかったけど、
これを読んで大切にしないとなぁと不思議と思えたからです!
子供が巣立ち、
崩壊寸前のバラバラになってしまった家族が、
母の病気をきっかけに力を合わせていく。
これにはもう感動しかしないでしょう……。
キネマの神様(原田マハ)
最近、
この小説を原作にした映画が公開されたばかりですが、
あなたは読んだことがありますか?
映画の話を軸に、
顔も見たこともないチャットで知り合うひとと、
徐々に友情をはぐくんでいく物語の面もありますが、
ここでは「家族小説」として紹介させてください!
娘が父を思う心の内側が、
繊細に描かれているんです。
ギャンブル癖が治らない父。
映画にのめり込まして救い出そうとする娘。
でも、
過去何度もくりかえされてきた父親の裏切りにまたあってしまうんじゃないだろうか…と悩む娘。
読んでると、
娘の立場に一緒にたって、
心臓がギューんと締めつけられてしまいます。
信じたいけど本気で信じて裏切られると怖い。
だけど、最後にもう一度信じてみたい。
そんな家族愛の描写になんども感動しました!
公開されたばかりの映画を観るまえの、
予習としても読んでほしい一冊ですw
ステップ
重松清さんが描くひとつの家族。
妻を早くに亡くし、
男手ひとつで育児をがんばる健一。
娘が一歳から中学生を卒業するまでの物語。
成長するごとに変わる子育ての悩み。
【ぼくたちの家族】と【キネマの神様】は、
どちらかというと子供から見た
家族小説の割合が大きかったですが、
この【ステップ】は親目線の家族小説になっています!
題名の通り、
一段ずつ階段を上っていくように、
家族も一歩ずつ一緒に歩んでいく。
そのけなげな姿にものすごく感動します!
微笑ましい父娘のふたりの裏に隠された悲しみ。
濃い家族のドラマが詰まった一冊でした!
ホップ、ステップ、ジャンプ。
一緒にこの本を読んで、
この家族を応援しましょう(笑)
水曜日の手紙(森沢明夫)
ぼくが個人的に大好きな、
森沢明夫さんの小説のなかから推薦!
誰も傷つけたくなくて、
自分を犠牲にしてしまうような、
やさしい心の持ち主には特におすすめです!
なぜかというと、
登場人物のなかに、
家族を守りたいと思うあまり、
自分のことを後回しにしてしまうひとがいるんです。
でもあるとき、
こんなことばと出会います。
せっかく生まれてきたからには遊ばなきゃ損だと思うわけよ。やりたくないことばかりやってるうちに人生が終わっちゃうなんて、絶対に嫌じゃん?
家族のために自分を犠牲にする。
- それって本当に家族のためになってるのか?
- 家族みんなが幸せじゃないと意味ないんじゃないのかな?
純粋にそう思える一冊でした。
家族を幸せにする前に、
まずはあなた自身が幸せになる。
そして、その幸せをつなげていく。
それが“幸せのバトン”
いっぱいステキなことばが散りばめられてて、
読み終わったあとは前半部分なんか気にならないぐらい、
心が晴れやかになりました!
支え合う家族のカタチが詰まってる、
そんな家族小説はいかがですか?
ラプソディ・イン・ラブ(小路幸也)
今回紹介した5つの作品のなかで、
この【ラプソディ・イン・ラブ】だけは、
まだブログで取り上げていないものになります。
でも、
家族小説のおすすめとして
どうしても紹介したかったので入れちゃいましたw
内容はというと、
俳優一家がひとつ屋根の下に集まり、
一本の映画をドキュメンタリータッチで撮影する物語。
ドキュメンタリーと言っても、
あくまでも映画は映画。
しかも演者は家族の一員でありつつ俳優たち。
世間一般の家族であっても、
『家族が家族を演じる』部分があるのに、
プロの俳優たちが演じる素の家族。
狂詩曲またはラプソディ(rhapsody)は、自由奔放な形式で民族的または叙事的な内容を表現した楽曲。異なる曲調をメドレーのようにつなげたり、既成のメロディを引用したりすることが多い。
Wikipedia
映画で撮られた家族のカタチは、
タイトルのラプソディの意味のように、
つなぎ合わされたものなのか、
真実の家族の姿なのか。
家族って何なんだろうって考えさせられました。
まるで映画の撮影をライブで観てるかのような錯覚になるほど、
とても臨場感のある描写が特徴的でした!
ややこしい表現も少なく、読書初心者にもおすすめできる一冊ですw
今後、
積読が消化できたら、
再読して感想記事もアップしたいと思います!
おわりに
BOOKBOYが選ぶ、
家族小説のオススメ5作品はいかがでしたか?
読んだことがあるものから選んだので、
まだまだ出会ったことがないステキな家族小説はきっとあります。
なので今後も料理小説に引き続き、
第二弾、第三弾とご紹介できればと思います!
皆さんからも、
「この家族小説おもしろいよ!」
「これもすごく感動するから読んでみて!」
っていうのがあればぜひ教えてくださいw
コメントやTwitterのDM等でお待ちしてます



最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。
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