寺地はるな【ミナトホテルの裏庭には】頑張りすぎてるひとが、ひと休みするのに最適な一冊。

小説

最近頑張りすぎていませんか?
無理しすぎちゃってたりしませんか?

ひと休みが必要かもしれないですね。

じっくり寝たり、
カフェでのんびり過ごしたり、
友だちと長電話したり、
おいしい料理を食べたり。

頑張ってるひとほど、
リラックスをするのを忘れがちですから。

この本【ミナトホテルの裏庭には】は、
そんなことを気づかせてくれる一冊です。

大丈夫。

みんな適度にサボってますよw

頑張ることがあたり前で、
誰にも「助けて!」って言いなれてないひと、
考え方がかわるきっかけになる本かもしれません。

きっと自分を守ることも大切なことです。

この本を読むのにおすすめなひと

こんなひとにおすすめ

  • 幸せな人生を送るために頑張りすぎてるひと
  • 逃げだしたいけど最後の勇気が出せないひと
  • 「助けて」っていうことが言えないひと
  • 長男長女でわがままをあまり言えなかったひと

あらすじ

木山芯輔きやましんのすけ二十五歳。野心や向上心もまったくもっていないだけの他はありふれた男性。現在彼は、大学進学と同時に同居をはじめた祖父と二人暮らしをしている。ある日、祖父が参加している互助会のメンバーのひとり“湊陽子”さんの一周忌のことで、祖父からお願いをされる。それは、陽子さんが経営していたミナトホテルの裏庭の鍵を見つけるということだった。その理由は、わがままを言い合う互助会での陽子さんの願望をかなえるためだった。

どんな本なの?

自分自身をみつめるきっかけになる本です。

最近頑張りすぎていませんか?
無理しすぎていませんか?
ちゃんと自分の声に耳をかたむけていますか?

疲れたときは休んでもいいんです。

逃げだしたいときは逃げてもいいんです。

でもそれができるのも、
しっかり自分と向き合わないとできないこと。

周りのひとたちからの
「大丈夫?」「どうしたの?」
っていうやさしい声にも気づけないかもしれません。

この本で出てくるおじいちゃん・木山覚次郎かくじろうはこんなことを言っています。

働くのは、食うためだ。
食うのは、生きるためだ。
生きるための仕事で、死ぬな。

あたり前だけど、
大切に心にとどめておかないとダメですよね?

仕事で心や体が死んでしまっては本末転倒。

無理せず、適度がいちばん。
それだと自分に甘いでしょうか?w
...頑張ったらその分ひと休みすることも大事!!!
これなら大丈夫ですか?(笑)

睡眠がリラックスするのに一番いい方法かもしれないので、気になる方はこちらも要チェック↓

誰かのために頑張ること

自分のためじゃなくて、
誰かのために、っていう大義名分があれば、
想像以上のパワーが出るときもあります。

でも、

ちゃんとあなた自身も大切にできてますか?

誰かを助けたい、という気持ちはたしかに尊い。でも鏡を見てみたらいい。自分自身をないがしろにしている人が、誰かを大切にできるわけがない。

このように、
誰かのために頑張れるというひとも、
まずは自分のことを大切にしてからでいいんです。

ゆっくりで大丈夫。

逃げだしたいとき、
助けが必要なとき、
そんなときは声をあげたり、
走り出しちゃっていいと思います。

そんなことを気づかせてくれる一冊です。

ちゃんとあなた自身と向き合って、
まずは自分のことも大切にしてあげてくださいね。

といっても、

正解はひとつだけじゃない”ですからw

おわりに

寺地はるなの小説二冊目!
以前ご紹介した【今日のハチミツ、あしたの私】は、
多少明るさはありましたが、今回のはそれよりも静かな印象がある本でした。

全面的にエールを送ってくれる本ではないですが、
背中からそっと抱きしめてくれて、
「頑張りすぎなくてもいいんだよ」って
言ってくれてるような一冊でした!

つぶお
つぶお

最後まで読んでいただき
ありがとうございました。

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