ちょっぴり幸せなフリをし続けるのに疲れたあなたに、とびっきりの気持ちをほぐせる本をご紹介!

お料理小説

こんにちは、
BOOKBOYことつぶお(@tsubuo_book)です。

突然ですが、

最近会社で陰口を言われて傷ついた。
むかし、悪口を言われたトラウマから立ち直れない。
幸せなフリをし続けるのにも疲れてきた。

そんなことないですか?

なぜこんな話をするかというと、
今回ご紹介する小説【エミリの小さな包丁】(森沢明夫)の主人公の状況がそんな傷ついてしまった状況だからです。

傷ついた彼女も、物語の中でしっかりと立ち直ります。
彼女が再び立ち上がることができるようになった方法はこの三つ。

  • 大自然を感じる
  • おいしいご飯を食べる
  • 気分を少し変えてみる

たったこの三つだけで、
立ち上がることができるようになりました!

もしあなた自身も、
最近嫌なことがあって、
逃げ出したいような思いをしていたら、
この本がピッタリだと思います。

この本を読むのにおすすめなひと

こんなひとにおすすめ

  • 噂や悪口に傷ついたことがあるひと
  • 自分の存在価値がないと悲観的なひと
  • 何事もわくわくよりも恐怖が勝っちゃうひと
  • 幸せなフリをし続けるのに疲れちゃったひと
  • おいしい料理がなによりも大好きなひと

あらすじ

恋人に裏切られ、お金や仕事、すべてを失ってしまったエミリ。失意のドン底で、救いを求めて手を伸ばしたのは、十五年間あっていなかった田舎に住むおじいちゃんだった。海辺にたたずむおじいちゃんが暮らす家で、無口だけど温かみのある愛情と、おいしい手料理で癒されていくエミリ。そんな立ち上がろうとする姿に、読者もきっと勇気をもらえる。共感度200%の超感動作!

癒しがたっぷり

心が疲れているとき、傷ついているとき、
そんなときは“癒し”が必要ですよね?w

癒しが足りていないと、
きっと普段以上に心がもろいはず。

逃げ出したり、立ち止まってもいいんです。

エミリもそんなひとり。
一度は逃げ出したけど、
また立ち上がることができました。

彼女が一歩踏み出すことができたのは、
主にこの三つのことだと思います。

  • 大自然を感じる
  • おいしいご飯を食べる
  • 気分を少し変えてみる

実際に、
同じように真似ることはできないかもしれませんが、少しご紹介しますw
エミリになった気分になって読み進めると、
あなたもきっとまた歩き出せます!

大自然を感じる

東京じゃなくて、海辺の田舎町が物語の舞台なので、
大自然のど真ん中を感じられます!

特に“音”がいっぱい。

目で文字を追ってるだけなのに、たくさんの音がほんとうに聞こえてくるような気がします。

サンダルの足音のぺたぺた。
港で打ち寄せる波音のたぷんたぷん。
ブランコがきしむ音のきいこきいこ。
風鈴づくりのかなづちの音のカンカンカン。
凛と涼しいく奏でる風鈴の音。

全部が全部、
イメージするだけで心がふわっと軽くなりませんか?

エミリもきっと大自然を感じたからこそ、
心の疲れがとれたんだと思います!

おいしいご飯をたべること

この小説の醍醐味というべき、
たくさんのおいしそうな料理の数々。

ただ・・・
エミリが立ち直ることができたのは、
おいしい料理だけじゃないかもしれません。

  • 誰かと一緒に食べること
  • なにかに熱中すること

この二つもきっと大切。

誰かと一緒に食べて「おいしいね」「今日こんなことあったんだ」って話すことも大事なことだと思うんです。

おいしい料理だけじゃなくて、
忘れがちな“食卓を囲む”ということ

エミリも、
むかしは家族四人で食べてたけど、
両親の離婚後は寂しい思いをしたって吐露する描写がありましたし……。

そして、
もうひとつ大切なのは“熱中すること”

そうすれば、頭の中に広がってしまってるツラいことも忘れちゃいます!

釣りだったり、
包丁を研ぐことだったり、
料理をすることだったり、
風鈴を手伝うことだったり、
そうやって頭を空っぽにすれば、熱中しているときは楽しいことがきっと勝つ!

そんなこと難しいよ!見つからないよ!って思った方もご安心♪

その方法は簡単です。
おいしいご飯を食べること。

ご飯を食べるときは、
目の前にあるご飯と向き合って、
堪能している間はきっとツラいことを考えずに済むはずです!

あなたもまずはおいしいご飯を食べることから始めてみてw

気分を少し変えてみる

ひとの温もりに触れながら、
ゆっくりとエミリの心が変わっていきます。

その大きなきっかけになったのが、
周りのひとの優しさがつまったことばのおかげ。
そのおかげで、マイナス思考気味だったエミリの気分も徐々に変わりました。

例えば、
おじいちゃんからかけられたこんなことば。

「自分の存在価値と、自分の人生の価値は、他人に判断させちゃだめだよ」

陰口や悪口に傷つけられて、
自分の存在意義を見失っていたら、
すごく胸に響いてきませんか?

あと、
こんなことばもありました。

「世界は変えられなくても、気分は変えられる」

陰口を言ってくる周りのひとたちを変えることはできなくても、
自分の落ち込んでしまってる気分は変えられる。
どうしても無理な場合は、そこから逃げ出したっていいんだしw

それでも、
わくわくを感じるようにしてみたり、
おいしいご飯にときめいたり、
小さな幸せをかみしめたり、
気分はほんのちょっとで変わります!

プチっとコラム

おいしそうなおじいちゃんの料理がたくさん出てきます。

読んでるだけで、
ささぐれだった心も癒されちゃうw

お腹が減ってくると、実際に作りたくなると思います。

そんなあなたにこちらをご紹介!


エミリが得意料理として覚えた、
『サワラのマーマレード焼き』の作り方をまとめてみたので参考にしてみてください!

とは言っても、
料理の才能はこれっきしないので、
分量とかはのせませんでした(;・∀・)
※一番重要だと思いますが、ご勘弁ください!w

ほかにもたくさんのおいしそうな料理がいっぱい!
なめろう、イワシの塩辛、水なます、サンガ焼き、キスのフライ、カサゴのお造り、カイワレのマコガレイ巻き、サバの炊かずご飯、ドンコの味噌汁、イサキの焼き切り、直斗特製のカレーetc.

ぜひぜひ読んでお腹を空かせちゃってくださいw

ネタバレ感動ポイント

ネタバレにはなっちゃいますが、
すごく感動できるポイントをシェアしたいと思います!

ですので、
まだ読んでなくて、
ネタバレは嫌だ!っていう方はぜひ飛ばしちゃって下さいw

気になっちゃうから、先に見ようってひと。
もう読んだからネタバレじゃないしwってひと。

このひとたちだけ読み進めてみてくださいねw

それでは……。

きっと一番感動するポイントはあなたも一緒だと思います。
そう、それはエピローグ!

エミリの視点から描かれるほかの章とは違って、
エピローグはおじいちゃん視点。

途中で登場した心平が撮ってくれた二人の写真、
それがきっとこの小説の表紙のイラストになってること、
小さくなった包丁の送り主がエミリの母・麻衣子だったこと、
エミリの日課の散歩で遭遇するフミさんが麻衣子に報告していたこと、
麻衣子のほんとうの気持ちが明かされるところ、

もう涙しすぎて先に読み進めなくなります(´;ω;`)

本当に、最後のエピローグは感動&涙&満足感の三種盛りw

さすが森沢明夫というべきなのか、
毎回泣かされちゃってます。

おわりに

エミリのように、
傷ついていて立ち直るきっかけを探しているひとは、
この本にきっとそのヒントが隠されてると思います!
幸せのフリをする必要はきっとそこまでしなくていいと思います。
ピンと張りすぎた緊張の糸が、これを読んでほぐすきっかけになれたら、すごくうれしいです( ´∀` )

まだまだ、伝えきれていない部分があると思いますので、
あなた自身で見つけてみてくださいねw

普通に料理の小説が好きなひと、
感動できる小説を読みたいひと、

そんなひとたちにもすっごくおすすめです!
良かったらぜひ手にとってみて、感想を教えてくれるとうれしいですw

つぶお
つぶお

最後まで読んでいただき
ありがとうございました。

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