あっさり系の本は好きだけど、
たまにこんな事を思うことがあります。

ゆるい本ばっかり読んでるなぁw




ずっしりとした重めの本もよみたいなぁ……。
そんなときに出会ったのがこの本。
こちらの早見和真さんの【イノセント・デイズ】は、
あなたもそう思うことがあればすごくおすすめできます!
死刑囚がほんとうは無実なのか?
それとも実際に罪を犯したのか?
そして、
登場人物それぞれに暗い過去があり、
そこにもスポットライトが当てられて物語は進んで行きます。
読後感はたっぷりとズシーンと衝撃的なもの。
軽~い気持ちで読むと、
ちょっぴり後悔するかもしれませんが、
傑作なのでどっしりとした本を探してるひとはぜひ!
この本を読むのにおすすめなひと
こんなひとにおすすめ
- ディープ系のしっかりとした本を探してるひと
- 事件をいろいろな角度からみたストーリーを読みたいひと
- 読む手が止まらなくなるようなミステリー作品を読みたいひと
あらすじ
幸せいっぱいの、ある家族を襲った悲劇の放火事件。容疑者としてあがったのは旦那のかつての恋人だった。振られたあとにストーカーとなって、彼の周辺をうろついていた容疑者。最終的に、振り向いてもらえない腹いせに、放火をしてしまったのだろうか。逮捕後行われた裁判員裁判で、死刑を求刑されてしまった彼女。しかし、本当に凶行に走ってしまったのはその女だったのか。あらゆる角度からその事件をみた衝撃のミステリー!
傑作ミステリー
本当に読み応えたっぷりの小説です!
あらゆる角度・視点から事件の真相に迫っていき、
感情描写も我々読者の心に響いてくるものなので、
圧倒的な満足感が味わえます。
簡単にジャンル分けをするなら、
ミステリー作品かもしれません。
でも、
友情の側面があったり、
片思いの一面は共感できることがあったり、
単純なミステリーの枠に収まりきらないものでした!
罪を犯したとされる“田中幸乃”は、
整形シンデレラとして報道されるような
狂った殺人鬼なのか。
それとも実際に、
手を下した真犯人が別にいるのか。
後半にいけばいくほど、読む手が止まらなくなっていきます。
ちなみに、
ネタバレに部分的になってしまいますが、
人物相関図をまとめたのでご覧ください!


これだけの登場人物が、
密接に絡まり合って怒涛のスピードで物語は盛り上がっていきます。
途中からは、
きっとあなたも“田中幸乃”を、
友人としてや見守るような立場で読み進めちゃいます。
とにかくそうやって引き込まれて行きます。
これがフィクションだとわかっていても、
末恐ろしい気がします。
ものすごい量の参考文献が巻末にのっていて、そのおかげかストーリーの厚みが半端ないです!
これはすごい……。
あっさり系を読みなれてると、
こうやって重厚なテーマの作品を読むと、
何倍も衝撃を受けちゃいます!
おわりに
文庫本のあとがきは、
なんと辻村美月さんが書いてます!
そちらでも書かれていることですが、
早見さんの小説ってこれまでも読んできたことがあるんです。
例えば【ひゃくはち】、【ぼくたちの家族】など。
それと全然違うようで、熱量は同じようなだった。
とにかく、満足感はすばらしいといえる一冊です!
あっさり系を読み飽きてしまって、
なにかズドーンくる本を探しているひとにはおすすめです。




最後まで読んでいただき
ありがとうございました。
この本を読んだひとはこちらもおすすめです!
・発現(阿部智里)
・ぼくたちの家族(早見和真)
・贖罪の奏鳴曲(中山七里)
・犯罪者(太田愛)
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