森見登美彦ワールドの領域展開?!【夜は短し歩けよ乙女】の感想とあらすじ

ファンタジー小説

Kindle unlimitedでおもしろい本がないか探してました。

どうせ月額の定額内だし、つまらない作品・好みじゃない作品に出会ってもあきらめがつく。
そんな後ろ向きな気持ちで探してましたw

そして、”いままであまり読んだことない作家さんの本”に絞って探してたときに見つけたのが、森見登美彦さんの【夜は短し歩けよ乙女】でした。
ちなみに、ほかのあまり読んだことない作家さんは、

  • 小川糸さん
  • 有川浩さん
  • 住野よるさん
  • 湊かなえさん
  • 村上春樹さん
  • 伊坂幸太郎さん

などなど有名どころの作家さんたち。
食わず嫌いならぬ《読まず嫌い》

その中で見つけたのがこの本だった。
Twitterで改めて話題になっていた。
この二つの理由で手にとって読んでみることにしました!

つぶお
つぶお

Twitterで話題になってたのが、てっきり映画化になることだと思ってたら舞台化だった(;・∀・)

そんなこんなで読み始めました!( ´∀` )

この本をおすすめするひと

こんなひとにおすすめ
・絶賛学生ライフを楽しんでるひと
・なによりも京都が大好きすぎるひと
・濃いファンタジー小説が好きなひと

あらすじ

京都の大学に通う男と女の物語。同じサークルに所属してる二人。三回生の男は、新入生の女の子に一目ぼれ。話しかけるタイミングもなく、積極的になろうとしてもいつもあと一歩及ばず接点がとれない。木屋町先斗町を舞台にした偽電気ブラン飲み比べ大会、下鴨神社の古本市を舞台にくり広げられるアツアツ火鍋会、大学・学園祭で巻き起こる珍事件の数々、どれもがクスッと笑えるノンストップな森見登美彦ワールド!なんで今まで読んでこなかったんだろってなりますw

森見登美彦の世界観がスゴ過ぎる!

全体をとおしてクスッと笑える内容でした。
でもその中で一番気になったのが、「鼻毛の男」。

このことばのインパクトスゴ過ぎませんか?w
作中の文化祭・学園祭のなかでのストーリーなんですが、
映画サークル「みそぎ」が自主制作映画で撮った作品のタイトルが「鼻毛の男」です。
映画の中身はざっくりいうと、一日で一メートルもの鼻毛が伸びてしまう男のストーリーだそう。想像しただけで笑えちゃうのはぼくだけでしょうか?( ´∀` )

ほかにも、
パンツ総番長っていうあだ名のひとが登場してきたり、
三階建ての車輪付きの家が出てきたり、
もはや普通が存在しない世界観についていけなくなっちゃいます……。

そんななかに、ポツンとありふれた価値観の主人公の男の子がいるから映えるんでしょうね
そして、そのおかげで絶妙なバランスがとれてハチャメチャ過ぎずに楽しめるんだと思います!!

縦軸のラブストーリー

酔いどれ先斗町編、
下鴨神社の古本市編、
珍事件連続の学園祭編、
摩訶不思議の京都風邪大流行編、
という章ごとの横軸のストーリー展開も充分楽しいですが、
一冊を通しての縦軸がずっしりしてるのもこの本の魅力のひとつです!
※勝手に章ごとのタイトルをつけちゃってすみません(-_-;)

その縦軸は、もちろんラブストーリー。

一目ぼれした女の子に(タイミングがずれちゃったりして)話しかけられない悲しい男、
そんな男につきまとわれる(きっと)美人な女の子。

この二人が果たしてどうなってしまうのか……?

それを最後の最後まで、展開をひっぱって明かさないのがあっぱれw
もうほぼほぼ書いちゃいましたけど、詳しいネタバレは控えますので、気になる方は読んでみてください!

会えそうなのに会えない。
この展開はきっと話しかけられるだろうと思ってもかなわない。
そんな悲しい男の気持ちに寄り添ってしまうと、応援したくなっちゃう親心が芽生えたりもしました(;・∀・)

つぶお
つぶお

すごく焦らされるので、それが苦手なひとは悶々として耐えられないかも(笑)

そんな一途に一目ぼれした女の子を追いかける健気な姿は、
今のぼくからすると初々しく見えてほほえましく思えました。
ただ、それと同時にちょっとストーカーみたいで恐ろしさも感じましたw
→きっとはた目から見ると恋ってそんな感じなんでしょうか?

まぁ、大学生とか学生のときの片思いなんて、狂気そのものかもしれないですしね!
だからこそ学生のひとはより身近に感じられると思っておすすめしました。

おわりに

これをもっと若いときに読んでいたら、
きっと恋愛観、学生時代の楽しみ方など変わってたんだろうなって思っちゃいましたw
だって、この学園祭のゲリラ劇すごく楽しそうじゃないですか?!

つぶお
つぶお

もしタイムスリップできたら、絶対こんな劇したいですw

そんなおもしろい気分を味わいながら読み終わりましたが、読むのにすごく時間がかかった一冊でもありました。
なぜか、おもしろいと思ってるのに入り込めなかったんです。
圧倒的に、読書力・想像力が足りてない気がして、この世界観についていけてない気がしちゃうんです。そんな自分にすごく悔しい!
もっともっとたくさんの本を読んで精進しなくちゃ、って思いました。
それこそ、読まず嫌いしてる場合じゃないですよね(笑)

もしあなたも読まず嫌いしているのなら、
一緒にその扉あけてみませんか?

だれかと一緒ならこわくないですよね。

つぶお
つぶお

最後まで読んでいただき
ありがとうございました。

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