つい先日、
喜多川泰さんの【株式会社タイムカプセル社】を読みました。
グッと引き込まれて、伏線も効いていて、そこかしこで涙を流して、読み終わったときはホッと温かい気持ちになりました。
その時の感想記事はこちらから↓
もっと喜多川さんの小説が読みたい。
純粋にそう思って、【手紙屋】を手にとりました。
本の帯に「主人公と一緒に働くことの意味を見つめ直す本」っていう部分に惹かれたのがきっかけでした。働くことの意味っていったいどういうこと?そんなに大それたことなの?そんな疑問が湧き出てきました。
普段のぼくは、実用書や自己啓発本が苦手で読むことはありません。
でも、小説を通してなら、こういった《働くことの意味》についても知識が深まるのかな、という軽い気持ちで読んでみました。
この本はこんなひとにおすすめ
・就活生や転職を考えてるひと
・起業しようか悩んでるひと
・新しいナニカのきっかけを探してるひと
・実用書やビジネス書は苦手だけど、知識を欲してるひと
あらすじ
大学4年生の西山涼太。涼太は『書楽』という店の常連。そこは一見すると喫茶店だが、書斎のような空間があじわえる店。そして、そこの店で手紙屋との不思議な出会いがあった。涼太は手紙屋と10通の手紙のやりとりの中で、就職活動、お金を稼ぐこと、働くことの意味を見出していく。
可能性は自分次第
お金はどうやったら稼げるのか?
会社で働くことはどういうことか?
そういった当たり前のことも、主人公と一緒に学んでいける本でした。



学ぶといっても、
堅苦しいものではなかったので、
すごく読みやすかったです!
個人的には、ビジネス書よりも有意義な印象を受けました。
ほんとに、
・就職活動をしてるひと
・人生を振り返って、転職しようか悩んでるひと
はぜひ読んでみて欲しい一冊です。
きっと自分の中の可能性が広がるはずです!
マインドが変わる


この本で言われてることを、簡単にイラストを使ってあらわしてみました。
ぼく自身、《夢をかなえるひとたち》=《才能があるひと》って方程式が頭の中にありました。
プロ野球選手も、早く球を投げることやホームランを打つ才能があるひとがなれるもの。
俳優さんも、カッコ良くて完璧に演技をできる才能があるひと。
芸術家も、人々の心をうつ絵画や演奏ができる才能があるひと。
そんな才能あふれるひとしか、夢をかなえることができないとばかり思っていました。
でも実際は、
やりたいことに情熱をささぐことが大事ということでした。
成功するためには、「自分が成功できることはなにか?」で考えるのではなく、「自分がどうしてもやりたいことは何か」ということに重点をおいて考えてみましょう。
会社選びの基準
あなたは、どうやって働く会社を選んでいますか?
- 好きな仕事ができる
- 給料や手当が充実している
- 会社の知名度やブランドイメージ
- 自分が向いてる職業かどうか
こういった基準で選んだりすることが多いんじゃないでしょうか。
→ぼく自身も今までは、給料や知名度などを基準に考えてました(;・∀・)
この本では、「『向いていると思う職業』なんて幻想」って言われています。
結構バッサリですよねw
向いてる向いてないで仕事や働く会社選びをするなんて、あまりよくない方法ってことです。
実際やってみないとわかるワケないんです。
一例として挙げられてる、《中学生の部活選び》が個人的にはすごく分かりやすかったです。
まだやったことのない数々のスポーツを前に、”自分に向いているもの”を探しても見つかるはずもありません。
向いてるかもしれないし、
向いていないかもしれない。
やってみないとわからないことばかりだから、
時間の許す限りやってみないとわからないってことですね( ´∀` )
おわりに
お金を稼ぐこと、
就職先を探す基準とすべきこと、
働くことの意味など、
たくさんの新たな視点を得ることができた一冊です。
『就職活動は大好きになれる人探しです。』とも言われてました。
まさにマッチング。
好きになるひとは、働いてる会社の知名度が重要なのか、年収が○○万円以上ないとダメなのか、容姿端麗でないと付き合わないのか。
会社を選ぶ時も、人だと思ってみれば見え方も変わります。
どんなひとと人生を歩んでいきたいか、ってことも判断基準にしていけばいいかもしれません。
あと、関係ないかもしれませんが、すごく好きな表現をご紹介します。
「僕にとって本は、素晴らしい師匠であり、一生付き合っていける友人であり、いろんなヒントを与えてくれる先生でもあるんだ。そういう本に出合ったときの感動は、何とも言えないものだよ。自分の未来がすべて輝いて見える瞬間なんだ」
もっとたくさんの本を読んで、師匠や友人を見つけていきたいと思いましたw
そして、
あなたにとってもこの【手紙屋~僕の就職活動を変えた十通の手紙~】が、
そういう感動を得る本であればうれしいです。



最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。
きっと新たな価値観に出会えますよ!
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