二宮敦人のおすすめ感動小説『最後の医者は雨上がりの空を見上げて君を願う上・下』

お仕事小説

癌やHIV、認知症など、あつかう病気は重たいものばかりだった。
だからこそ、読んでいて患者や医者たちに感情を揺さぶられました。
なにか感動したい!泣ける小説を探してる!という方は読んでみてください。

ちなみに、第一作の感想記事はこちらからご覧ください↓

あらすじ

前作に引き続き、七十字病院が主な舞台。死神とよばれる死をよびよせる桐子修司。それに対して、患者を救うことに心血を注ぐ福原雅和。相反する二人の医者は、友人の死をきっかけになにか変わってしまったのか。HIV、末期癌、認知症。それぞれの病気と向き合い、自分の信念や心と語り合いながら模索する姿に感動する。

レビュー

本の満足度   ★★★★☆
おすすめ度   ★★★★☆
ウルウル度   ★★★☆☆

個人的には一作目の【最後の医者は桜を見上げて君を想う】の方が、とめどなく涙あふれだしてた印象です。それでも、二宮敦人さんが描く登場人物の姿には心動かされまくりでした(◎_◎;)

この本を読んでみて

死神になってしまった桐子の過去が描かれている今作。
どうして、死ぬことを受け入れてしまうのか。
どうして、残された時間を大切にしようと思うようになってしまったのか。
どうして、ひとの気持ちに寄り添えない冷たい人間性になってしまったのか。

全作品では描き切れなかった深い部分が繊細に描かれていました。

あらゆる病気の前に平等に立ちふさがっている『死』。
それに抗うことは、一体どういうことなのか。

すごく深く考えさせられましたが、まだはっきりと答えは見つかっていない状態です。

もし、ぼく自身が大病を患ってしまったら、どんなことをするのだろう。
全然今の状況では想像もできません...。

でも、このことばがきっと将来の自分へのヒントになってくれるはずです。

「そもそも医者が病気を治せないから、諦めちゃうなんて。根性足りなすぎ。そうじゃないでしょ。治るって結果は、自分で引き寄せるもの。」

治る結果を求めて、必死に頑張れるように、このことばを深く胸に刻んていたいと思います。

おわりに

雨のシーンが随所に登場するので、梅雨明け前までのこの時季に読むのがピッタリな一冊です。
雨の日にカフェや自宅での読書時間に、ぜひ手にとって読んでみてくださいw

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