東京で地震がもし起こったら……。
「地震が起きて怖かった……( ̄▽ ̄;)」で終わらない。そのあとにはハプニングがたくさん!ドキドキワクワクのエンターテインメント小説に、けっして読む目も手も止まらない!!!
あらすじ
東京のお台場付近を震源地とする、マグニチュード7.5の大地震が発生。それに伴い、いたるところで強盗、レイプ、殺人事件がぼっ発し、疲弊しきった国民や政府。中枢政府の権力が下降線をたどるなか、徐々に力をつけていく東京都知事。そして、震災の影響を受けて、もがき苦しむことになった日本国籍をもたない震災孤児。そのうちのひとりの少年と出会い、過去の後悔とたちむかう元警察官の男の戦い。
レビュー
本の満足度 ★★★★☆
おすすめ度 ★★★★☆
ドキドキ度 ★★★★☆
読み応えのある内容と、飽きのこない文章で楽しみながら読めた満足感のある一冊です!あたたかさや人間臭さを感じる部分もありつつ、閉塞感のある震災後の微妙な雰囲気もあじわえるものでした。ナゾを追求する場面では、推理小説としてもワクワクしました。そして、震災にともなって明るみになってしまった外国人の国籍問題では、社会派小説としての深みもありました!ひとつの本で、いくつも違う味が楽しめるって贅沢でいいですよね?w
いくつもの側面

※小説の内容的に約に立たないかもしれません。ただ、ぼく自身がお台場になじみがなく、イメージしやすいように描いたものなのでご了承くださいw
小説の世界では、
このお台場にカジノリゾートが建設されていました。東京都知事のなりものいりですすめられたカジノ計画ですが、莫大な費用をつかって建てられたにも関わらず完成一年後、悲しくも東京に大地震が襲ってしまいます。液状化現象、ビルの倒壊、あらゆる理由をもとに、お台場は一切の立ち入りを禁止されてしまう。巷のウワサでは、カジノの地下には埋蔵金がねむっているといわれている。
そんないわくつきのお台場にも、侵入するすべがないという。
トンネルは入り口が爆破されてはいることができない。
レインボーブリッジなども残ってるのは橋を支えるあしの部分のみ。
なぜそこまでしてお台場に入ることを禁止しているのか?
そのナゾは一体どこに隠されているのか?
そこに迫っていくストーリー展開は、ドキドキハラハラさせられました!!地震の描写や、震災孤児となってしまったストリートチルドレンなど、未来の日本を考えさせられるところもたくさん。地震が増えてきてる今だからこそ、読んでおいてもいいと思います(笑)
おわりに
ほんとに、この物語は小説のなかの世界の話で終わってほしいと思います。
もしも都市部を壊滅的な地震がおそったとしても、
犯罪が増えるわけでもなく、外国人にも日本人と同様に手厚い制度がうけられて、安心して暮らせる世の中であってほしいと願います。これって平和ボケしちゃってるってことなんでしょうか?
その大規模な地震が起きるまでの間になにかできることってあるんでしょうか?
伊与原さんの小説は一度、【リケジョ】を手にとったことはあったんです。ただ、あまりにも理系感が盛りだくさんだったので断念してしまったんです。情けない……( ´∀` )でも、そんな文系あたまのぼくでも、今回の一冊はすごく飽きずに楽しみながら読めたので個人的にはおすすめです!!!!
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