【感想】クジラアタマの王様(伊坂幸太郎) ウイルスのパンデミック!?このコロナ禍の今だからこそ、違った見方ができるかも!!!

小説

読んでるうちに、
現実のことなのか夢の中のことなのか、
境が曖昧になってきちゃうような一冊でした!

これが伊坂幸太郎の作品の特徴なの?!
※ネタバレしちゃってる部分もあるので、嫌だなぁって方は、ぜひ読んでからまた来てくださいw

あらすじ

老舗お菓子メーカーの広報部に勤める主人公の岸。その会社で発売したマシュマロに異物混入疑惑事件が起きる。その事件をきっかけに知り合った3人の男たち。でも実際には、なんと8年前に金沢に泊まったホテルで接点があった!それから時を超え、インフルエンザのパンデミックの中心部にも関わっていく彼らたち。起こっているのは現実か夢か。予想外の展開の目白押し。これが伊坂幸太郎ワールドなの?!

レビュー

本の満足度   ★★★☆☆
おすすめ度   ★★★★☆
ドキドキ度   ★★★★☆

久々の伊坂幸太郎

伊坂さんの小説って、すごく有名なものがたくさん出版されているにもかかわらずあんまり馴染みがないんです……。読んだことがあるのも【グラスホッパー】(角川文庫)だけw

そんな伊坂ワールドに不慣れなぼくですが、
今回読んだ【クジラアタマの王様】は衝撃を受けた作品でした!

だって、
新型インフルエンザが海外から日本に持ち込まれて、パンデミック状態になるって、まさに去年からの新型コロナウイルスの蔓延の状況に酷似していませんか???この本が出版されたのって2019年の7月ですよ!!2009年くらいにはやった、新型インフルエンザも日本中でアタフタした記憶がうっすらありますが、それよりも状況的には現在の方がマッチしてるような気がしませんか?

もしかして、預言者かなにかなの?って伊坂さんのこと思っちゃいました( ´∀` )

衝撃は受けたものの、内容が内容だけに、ちょっと読むのが億劫になったのも事実です。
なんとか読み終わりましたが、少し疲れたっていうのも本音です(◎_◎;)

この本を読んでみて

始まり方はごくごく平凡な感じなんだな~って思ってましたw
むしろ、ぼく自身がコールセンターで働いていた経験があるので、岸さんに親近感を覚えたほどです。
→冒頭部分で、広報課に配属されてる岸さんがカスタマーセンターで働いてるところがあるんですw

なのに、
あれよあれよといううちに、
アイドル芸能人や議員さんと知り合ったり、
サーカスから逃げ出したクマや虎と対峙したり、
夢の世界と行ったり来たりしたり、
本当に読めない展開だらけでした!!!

あと...小説の合間に差し込まれてくる、セリフのないマンガも途中までは謎だらけだったし。全部読み終えてから、また最初に戻ってマンガの部分だけ読み返して納得。はじめは全く理解できないと思ってた描写も腑に落ちました!これは二度読み必至ですね!!!( ´∀` )

おわりに

【グラスホッパー】とか【クジラアタマの王様】は重たいテーマだったので、若干伊坂さんの小説に苦手意識ができちゃいました(;・∀・)
→個人的にはほんわかした小説が好みなので……
なんで、この二冊を最初にチョイスしちゃったんだろって感じですがw

でも、これにめげずにチャレンジしたいなって思います!
というのも、つい最近知り合った読書好きのひとが伊坂さんの大ファンなんですって!そのひとが、【モダンタイムズ】は面白いよって勧めてくれたので、それをまずは読んでみようと思います(笑)

ほかに、この本なら楽しいよ!っていうのがあればコメント等で教えてくれると嬉しいです!


今回紹介したのは【クジラアタマの王様】はこちらです↓

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