【感想】おいしいベランダ 午前一時のお隣ごはん(竹岡葉月) ベランダ菜園には無限の可能性が?!フルーツや野菜も育てられるなんて衝撃的!!

お料理小説

阿部智里さんの【発現】を読んで、ミステリーホラーで少し精神的に疲れちゃったので、あっさりしたものが読みたい気分だったんです!w表紙もかわいい感じがしたので即ダウンロード。のんびりした気分で読むのには最適でした( ´∀` )

あらすじ

大学進学を機に一人暮らしをはじめた栗坂まもり。そのときに両親から課せられた条件が彼女にとっては無理難題だった。冷蔵庫で無残に傷んでいく野菜に苦悩しつつ、隣人の亜潟葉二に胸ときめくまもり。ご近所トラブルをきっかけに距離を縮めた二人だが……。

レビュー

本の満足度   ★★☆☆☆
おすすめ度   ★☆☆☆☆
フレッシュ度  ★★★★☆

新生活スタート

大学生活の醍醐味のひとつが一人暮らしではないでしょうか。

ぼくも兵庫県の田舎の方から、
親元を離れて大学のある京都での一人暮らしは心躍った記憶がありますw→何年前だって話ですが( ̄▽ ̄;)

主人公のまもりも、実家のある川崎から大学のある池袋まで通える距離ではあるけれど、彼女も華々しく一人暮らしをスタートさせました!

...したつもりだったけど、
初っ端から災難続きw
隣に住む長身イケメンとの恋を期待しちゃうけど、このシリーズ第一作目ではトントン拍子で進まないので読んでてモヤモヤしちゃう(´;ω;`)

この本を読んでみて

ベランダ菜園とか、野菜を育てたい!って言うひとにはなにかしら参考になるかもしれません。でも小説としては、もうちょっと構築されたものが読みたかったので、しっかりとした小説を読みたいひとには積極的におすすめできないですね……。

沖縄名産の『コンビーフハッシュ』というものを使ったドライカレーが、小説内で登場します。
作ってる雰囲気はすごく楽しそうでワクワクしますが、あまり知られていない商品だからこそ、イメージが湧きづらいのが難点に思いました。
そのレシピも巻末で紹介されていますが、入手が簡単にできるものではないですし、一巻目にはもっとチャレンジしやすい料理の方がよかったんじゃないのかな…って思いましたw
もちろん、まもりの友人の沖縄出身の湊ちゃんに絡めたストーリーを作るためには必要だったとしても、ソーキそばや海ブドウとか、もっとメジャーな沖縄食材の方がよかった気もします。

そんなわけで、
おいしそうな料理が紹介されているのに、残念な気もしちゃいます。

おわりに

上では散々なことを言いましたが、すごくあっさりしていて読みやすかったです!
なので【発現】を読んで、疲れたハートを癒すにはもってこいの一冊でした。

だとしてもやっぱり、

かわいさとしっかりとしたものを兼ね備えた小説を求めてるひとには、あまりおすすめできないですね……。

料理の描写も、素材のみずみずしさの表現、読者の空腹感を刺激するワード選びには、少し物足りなさを感じました。ただ...それを重厚に描くとなったら、この小説の良さも消しちゃいそうで、バランスが難しいですよね(◎_◎;)

内容的な話に戻ると、
ずっと亜潟さんがまもりのことを「栗坂鈍くさい方」とか「栗坂ちっこい方」って呼んでたのが気になる点ですねw
ってことは、
まもりの従姉妹の栗坂涼子(もともとまもりの部屋に住んでいて、海外勤務のあいだ住まわしてるひと)とも交流があったってことでしょうか?それとも単にツンデレ的なことなのかな。
シリーズ作品ですし気になるけど……続きは買わないかな(-_-;)

電子書籍はこちらから↓

マンガ版も出版されているみたいなので、そちらも読んでみてもいいかもですね!

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