【感想】神様の御用人(浅葉なつ) 普段、神頼みしてる神様からの御用って意外と人間臭かった?!w

ファンタジー小説

神様っていわれても、なんのこっちゃわからんって言うひとへの入門書?!
浅葉なつさんの【神様の御用人】を読んでみた!

あらすじ

社会人までずっと野球一筋で生きてきた良彦。ひざの故障をきっかけに、野球も仕事もやめて引きこもり生活に。ある日突然、大好きだった祖父の仕事という『神様の御用人』の後継者になってしまった。全国津々浦々にいるという八百万の神の御用を聞くのが使命。それは果たして御用なのか、ただの使い走りなのか?生活していると知らないままになってしまうあんなことやこんなこと、神社や神様にまつわることをほんわかした文体で楽しめる一冊です!

レビュー

本の満足度   ★★★☆☆
おすすめ度   ★★★☆☆
なるほど度   ★★★★☆

エモい一冊

これはすごく個人的なことなんですが、
懐かしい(いわゆるエモい?w)作品のひとつなんです!←めっちゃ急にすみません(-_-;)興味ない方は飛ばしちゃって大丈夫ですw

というのも、
ぼくが学生時代のころ、アルバイトで書店員をしていたときのことです。
小さな町の駅ビルに入っていた書店だったので、社員さんも店長のひとりだけ。なので、バイトの身分であっても、パートのおばちゃんであっても、それぞれ担当(漫画、実用書、学習参考書、児童書、文芸書、文庫など)が割り振られていました。

ぼくは当時、週に5日シフトに入れてもらって働いていたので、
大好きな文庫担当にしてもらってました!!!
→ぼくの実力とか知識量が反映されたわけじゃなく、ただ前任者が抜けたってだけだったんですがw

文庫担当の仕事内容というと、

  • 文庫ゾーンの整理整頓→もちろんほかの方も見ますがメインっていう意味で(◎_◎;)
  • 売れ筋とかの欠品補充→リストをもとに発注かけたりしてました!
  • 出版社さんに新刊本の発注
  • POSを使って売れ行きのチェック
  • 仕掛け展開→おすすめの本をドーンと陳列する
  • POPを書いてお客さんの興味をGET!

ってのが主ですかね?w
→重要なこと忘れてそうですが、そこはご配慮いただけたら( ´∀` )

その中の仕掛けは、チェーン店の書店だったので、系列店舗全体でのものはもちろんありました。
覚えてる全店仕掛けは
【13階段】高野和明(講談社文庫)
【噂】荻原浩(新潮文庫)
【父からの手紙】小杉健治(光文社文庫)
とかだったかな?もう曖昧な記憶になっちゃってますが……。

それ以外に、店舗独自の仕掛け本で、(自分の知ってる知識が枯渇した後)他の書店員さんのおすすめを聞いたときに紹介されたのがこの【神様の御用人】だったんです!
→やっと本題にたどりつけた!(;・∀・)

紹介してもらって、展開して、しばらくは売れ行きもすごくよかったと思います!
当時は3巻が出たタイミングぐらいだったのに、今やシリーズ10作品も出てる超人気作になってるんですね!?

そんなちょっぴりエモい作品の一冊を、
改めて読んだのでご紹介します!

神社のオキテ?

冒頭部分で紹介されていますが、

『元来神と人とのかかわりとは、お互いがお互いを高め合い、支え合うものであった。
しかし今やその天秤は崩れ、神は人から願いを訴えられるだけの、一方的なものに置き替わってしまっている。』

神様の御用人

ってなっていますが、たしかにその通りですよね?(◎_◎;)
神様にお供えをして、神社とか神棚をきれいにして、その代わりに人間のお願いを聞いてもらうっていうのがしきたりだったんですよね?w

うーーーん。
でもそうなっちゃうのもわかる気がする。
→ぼく自身、お祈りしたいときにしか行かないご都合主義者だからなんですけど(-_-;)

そもそも、神社とお寺さんもややこしいですよね?w
お参りするときのルールもいつもこんがらがります...。
ちなみに、
・神社:二拝二拍手一拝
・お寺:合唱してお祈りして一礼→神社ルールはNGらしいです

あと、この小説を読んで初めて知ったのが、神社で働くひとにランク付けがされているってこと!

細かくはこのサイトを見つけたので、参考にしてみるのもいいかもしれませんw
https://hotokami.jp/articles/111/

この本を読んでみて

なんといっても、色の表現が素晴らしい!って感じましたw

参考までに、登場する色たちをまとめてみたんですが、

素敵な色合いじゃないですか?

もともと、神職の方たちの袴の色の表現が、日本の伝統色でされてるっていうのも関係しているんでしょうが、それを考慮してもいいですよね~w


あと、神様を数える単位が『一柱、二柱、三柱…』って数えるみたいなんですよね!
そこでふとした疑問なんですが、
鬼滅の刃の《柱》も神的存在で崇められてるからなのかな?って無知なにわかな知識でおもっちゃいました(;・∀・)

おわりに

すごくあっさりして読みやすかったです!
ほっこりしていてあったかい気持ちになれる一冊に間違いなしです!w

相棒を神様にするのって面白い。
あと...最後の章にはやられました(;・∀・)
こんな結末が用意されてたら、続きもきになっちゃいますよ!!!!

それと、
メディアワークス文庫ってKADOKAWAの中には入っていますが、改めてそのコーナーから新しくじっくり選ぶ方って多くないような気がします。
イメージ的には、ライトノベルの印象もあったりしますし...。
→めっちゃぼくの意見を総意として書いちゃっててすみません(-_-;)

とにかく、そんな考えをもって選り好みして読まなかった昔の自分を呪いたいほど素敵な本に出合えた気がします!(笑)
そんな呪いの邪気は、ぜひとも優秀な神職の方にお祓いしてほしいですけどw
→自分の呪いをお金を払って、取り除いてもらうっていう意味不明な流れ( ̄▽ ̄;)

ファンタジー好きなひとも、
御朱印帳集めが好きなひとも読んでみてくださいw

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