【感想】リケイ文芸同盟(向井湘吾) 小説って、活字の羅列が広げる無限の世界になってる?!

お仕事小説

向井湘吾さんの【リケイ文芸同盟】を読んでみました!

あらすじ

この春から、文芸編集部に異動になった桐生蒼太と営業部の嵐田友則。数学科出身の理系脳を持ち合わせた入社3年目の同期二人が結束した『理系文芸同盟』。編集が本を作り、それを営業マンが売る!彼らは協力して、ミリオンセラー作品を生み出せるのか?!

レビュー

本の満足度   ★★★★☆
おすすめ度   ★★★★☆
本の友情度   ★★★★★

理系って別人種?w

ぼく自身は文系(外国語学部)だったので、
理系のひとの考え方ってちょっと小難しく感じてしまいます。
→もちろん僕が文系人間っていうより、ただの適当人間ってだけなんですけどねw

売上数をもとに、統計学を用いて売れてる書籍の傾向を導き出す!っていう方法がこの小説で描かれてるんですが、少しチンプンカンプン。
大好きな本にまつわる話じゃなかったら、手が伸びなかったであろう分野です。

理系っぽいのは苦手意識がありつつ、正反対の存在だからこそ、目がいっちゃうときも( ´∀` )
その最たるものが法医学で、そのジャンルのドラマはめっちゃ観ちゃいます!

  • アンナチュラル←ドラマの中で一番好きw
  • 科捜研の女←定番中のド定番!
  • VOICE←泣いちゃうやつ
  • きらきらひかる←懐かしい名作

などなど。

法医学関連ではないですが、理系の分野の小説でいえば、

  • 化学探偵Mr.キュリー(喜多喜久)
  • ST警視庁科学特捜班(今野敏)

は読んで面白かったです!

この本を読んでみて

主人公が働く出版社『夏木出版』の編集のお仕事の流れはこんな感じです。

著者から原稿をもらう

イラストレーターに絵を描いてもらう/デザイナーには表紙や図版を作ってもらう

全部をチェックして問題なければ、印刷会社に託す

校正者に校正・校閲を依頼する

この一連の流れをコントロールするのは大変かもですが、ロマンが詰まってるんですよね!!!

あと、
ぼくだけかもしれませんが……
小説に登場する作家さんや作品ってついつい検索してしまいません?w
好きな作家さんが太鼓判おすなら絶対面白い!と思って読むのを一旦止めて調べちゃうほど。

この小説に登場する茅野幹友さんの【雪と生きる】もすぐに調べちゃいました!

結果、小説に出てくる架空の作家さんだったんですけど...
まぁこれ以上はネタバレになりそうなので、気になる方は読んでみてください!w

おわりに

いままで読んできた文庫や単行本たちも、
こうやって編集者たちの努力のおかげで完成されたと思いました。
→漫画編集者だと、ドラマ【重版出来】でめっちゃわくわくしたので観てない方はこちらもぜひ!paraviで観てみるのもアリですよね!

文芸書関係は、表紙も編集者の裁量次第なんですね...

だとしたらショック。
ぼくは2015年に、単行本を装丁がすごく気に入って買いました!いわゆるジャケ買いです(笑)
→てかジャケ買いだからこそ、6年近くも積読状態だったのかな(-_-;)
その月日のあいだに、文庫版も出版されているみたいですが、表紙は断然単行本の方が好みでよかったのになぁ。

ともあれ、内容はすごく好きなので続きも気になる一冊です!

今回紹介した【リケイ文芸同盟】はこちら↓

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