【感想】引き出しの中のラブレター(新堂冬樹) ラジオDJが紡ぐ、大事なひとへの想いのこもった手紙の奇跡。

お仕事小説

新堂冬樹さんの【引き出しの中のラブレター】を読んでみました!

あらすじ

ラジオパーソナリティとして働く久保田真生はある悩みを抱えている。夢を追いかけて単身東京に上京してきたが、父親からはあまり歓迎されていなくてぎくしゃくしてしまっていること。ちゃんと想いを伝え合えない関係性のまま、あるとき父は他界してしまう。そんな真生の前に、父が残した一通の手紙が……。

レビュー

本の満足度   ★★★★★
おすすめ度   ★★★★★
涙活度     ★★★★★

ラブレター

皆さんラブレターって書いたことはありますか?

ぼくは、どんなに記憶をたどってみても書いたことはありません。(告白のときに出す手紙のラブレターに関してはですが…。)
→だって付き合うことになったにしろ、振られるにしろ、後々読み返して、こっぱずかしくなるの目に見えてますもん( ̄▽ ̄;)
でも、その想いの込められたものにグッとくることもあるんだな……ってこの小説を読むと理解はできるんですけどねww

もちろん手紙をもらうのはぼく自身めっちゃうれしいので、手紙自体はたまーに書いたりしてました。

遠距離恋愛中や、
喧嘩した後の仲直りのきっかけとして、
記念日のときの大切な想いを届けるため、

そういったきっかけが必要なものではありますよね?
もしくはなにか非日常感があるものですよね?

ただ、ラブレターとは言え、

『恋人宛ての手紙だけがラブレターじゃないんだよ。家族、友人、恩師へしたためる手紙だって、立派なラブレターなんだ!』

引き出しの中のラブレター

と作中では言われているので、
このGW中に、母の日に向けた手紙を書いてみるのはいかがでしょうか?w

この本を読んでみて

もう感動しっぱなしで涙なしでは読めなかったです……。

いろんな言葉に胸を打たれましたが、特に、

『楽しい仕事なんて、きっとそんなにない。私も笑ってお話ししてるけど、実はどうやって思いを届けたらいいのか、汗だくで必死です。遊び気分で楽しくやれるだけの仕事だったら、私は辞めていたと思う。お仕事は、自分じゃなくて、誰かを楽しませたり、誰かの幸せのために頑張るものだと思えば、つらくないはずよ』

引き出しの中のラブレター

きっと、そんな風に思えたとしても、どんなに好きな仕事であってもつらいものはつらいと思うんです。だとしても、考え方ひとつで楽しみながら仕事をすること、勉強すること、努力をすることって大事なことだよな……って思えたことばでした。

おわりに

ほんとに好きな一冊すぎて、評価も満点にしちゃいました( ̄▽ ̄;)

もともと映像作品にする予定だったものらしくて、それが理由なのか、ものすごく脳内でイメージしやすかったのがよかったのかもしれないです。

この小説は、
ここの言葉にすごく共感できるから好き!とか、
このシーンがすごく気にっていて推せる!とかっていうよりも、
全体を通して、一本の作品として大好きなんですよね(笑)

なにがそう思わせるのかは、何度読み返しても自分自身でもわかりませんが(←あかんやろっw


もしかしたら、新堂さんが書き起こす文体がそうさせてくれるのかも……?

ただ、読了後はやさしい気持ちにきっとなれます!!!なので、家族や友人、恋人との接し方に悩んでいるときは一度読んでみてください。ちょっとイライラしがちだなって思ったとき、気持ちをそっと落ち着けるのにはうってつけの一冊だと思います!w

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また映画をご覧になられる場合は、Huluだと観れるかもしれないです!
→Hulu登録していないので確証はできません!ごめんなさい……( ̄▽ ̄;)

一応映画のあらすじや俳優さんたちの配役等はこちらから↓
https://www.shochiku.co.jp/cinema/database/04705/

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