村山沙耶香さんの【コンビニ人間】を読んでみました!
あらすじ
あまりひとの気持ちが理解できない、周りからはちょっと浮いた存在になってしまっている古倉恵子。理解できることといえば、コンビニ内で起きることのみ。18歳のころにはじめたコンビニのアルバイトも今年で18年目。家族や友人、同僚から突き付けられる、就職・恋愛・結婚のありふれた”普通”のルールに苦しめられる。果たして、そこから踏み外れた人たちは『社会不適合者』の烙印を押されなければいけないのか……。
レビュー
本の満足度 ★★★★☆
おすすめ度 ★☆☆☆☆
読後爽快度 ☆☆☆☆☆
コンビニ人間って
初めてこのタイトル【コンビニ人間】を見たときは、コンビニみたいにいろんな商品やスキルをもった超絶人間についてのファンタジー小説だと思っちゃったんですが、
実際は、
コンビニでしか生きていけない人間、
つまりそれが『コンビニ人間』でした(◎_◎;)
だけどこのコンビニ人間は、ちょっとばかり変わっているひと。
たとえば、
主人公の恵子が幼稚園のころ、公園で小鳥が死んでいたときに、周りのみんな泣いているのにも関わらず、恵子は家族のために焼き鳥用に持って帰ろうと提案する。
このように幼少期から、事実を事実でしかとらえられず、そこに人間としての感情が感じられない子供だった(;・∀・)……結構不気味だと思いませんか???
この本を読んでみて
もうちょっと温もりが感じられる描写の方が個人的には好みなので、この一冊はやっぱり苦手です...( ̄▽ ̄;)
感情がない主人公の視点のみで描かれているので、
冷たい雰囲気が発せられてる気がする点も得意じゃないところでした。
→そこがいいじゃん!っていうひともいるだろうけど、ぼくには合わなかったですw
主人公からの視点も入れつつ、他のひと(いわゆる普通のひと)からの視点の描写もあった方が、読後感がよかったのになぁ……って思ったりして( ´∀` )
おわりに
うーーーーん...。
あんまり読んでいていい気分のしない小説でした(◎_◎;)
物語的にはすごくしっかりしていたからこそ最後まで読めましたが、メンタル的にキツかったっていうのが正直な感想です。
なので、評価的には低くしてしまいました……。
でも、何か国にも翻訳されていて、
立派な『芥川賞』も受賞している作品だから、読むひとにとっては楽しめるのかもしれません…。
→ぼくの読書の読解力がまだまだってことでしょうか(´;ω;`)
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