「料理小説好きに届け!」おいしい文学賞候補作【縁結びカツサンド】あらすじと感想

【縁結びカツサンド】料理小説好きに届け!空腹絶倒の一冊!お料理小説

どうしよう?!

胃袋わし掴みされた、
とびっきりおいしそうな料理小説に出会っちゃった💦

その本は・・・

冬森灯さんの【縁結びカツサンド】という小説!
(ポプラ社)

商店街にあるパン屋さんが舞台の物語で、
焼き立てのパンから感じる、
ほっこりとした温もりが伝わってくる一冊でした!

胃袋だけじゃなく、
こころまでもトリコにさせられちゃいましたw

そんな魅力たっぷりの本を紹介していきます!

【縁結びカツサンド】ってこんな本
  1. 下町の商店街の温もり
  2. 共感ポイントが盛りだくさん
  3. じんわり胸に染みわたる名言
  4. おいしさあふれ出すパンたち
  5. 店名に込められた想い

この本のおすすめポイントを5つにまとめてみました( ´∀` )

まずはあらすじから紹介してから、
本題に入っていきますね!

料理小説好きの方でまだ読んでないってひとはぜひ🌈🍴

あらすじ

 うらら商店街にあるパン屋さん『コテン』が舞台に、そこで暮らすひとたちを中心としたハートウォーミングな一冊。結婚への悩みを抱えるひと。どこを受けても落ち続けてしまう就活生。中学受験を控えるも、悩みがジャマして成績がおちてしまってる女の子。そして、店を継ぐべきかどんな道に進むべきか悩む『コテン』の3代目。『コテン』のパンを通して、彼らが勇気を出して一歩進みだす姿に読んでると元気がわいてくる!あったかいパンを食べると味わえる、ほっこり癒しも感じる一冊です!

下町の商店街の雰囲気が好き

【縁結びカツサンド】下町の商店街の温もり

【縁結びカツサンド】は、
おじいちゃんの東京下町の訛りがある語りでスタート!

つかみが抜群だなってのが第一印象でしたw

だって、
読みはじめてすぐに
物語のトリコになっちゃったんだから٩( ᐛ )( ᐖ )۶

そんな冒頭のおじいちゃんの部分だけじゃなく、
下町の商店街の雰囲気がたまらんのです笑

パン屋さんの前の履物屋さん、
3代目の幼馴染みがやってる肉屋さん。
街のみんながほんわかして、きっとあなたも読めばほっこり癒されちゃいます♪

肉屋さんでコロッケ買い食いしたり、
パン屋さんから焼きたてのパンを買ったり、
誘惑多くて「絶対にこの商店街に住んだら太るやろなぁ」って思いながら読んでました!

太っちゃうのも幸せ感じるひとつのポイントですよね?笑
↑自分に甘い💦

そんな
のほほんとした
下町の商店街の雰囲気が好きなひとには
絶対おすすめな一冊です(о´∀`о)

共感ポイント盛りだくさん!

【縁結びカツサンド】共感ポイントが盛りだくさん
【縁結びカツサンド】の章タイトル
  • まごころドーナツ
  • 落描きカレーパン
  • 花咲くコロネ
  • 縁結びカツサンド

タイトルにパンの名前が入った
の4つの連作短編になってます!
(パンについてはあとで紹介しますw)

短編といっても、

短いものでも65ページあるので
それぞれのストーリーは
充分と読み応えあるんじゃないでしょうか?

内容的には、
結婚、就活、中学受験、お店の後継ぎ問題
に関する悩みがテーマになっています。

その“悩み”は、
共感できるポイントが多々ありました!

例えば就活がテーマになってる
『落描きカレーパン』の話で言うと……

大学入学とともに上京してきた大和が主人公。
就職活動がんばってるけど、
全然内定がもらえないのが目下の悩み。
実家からは内定がなければ戻ってくるように言われてる状態です。

内定をどんどん取る子がいるし、
気合いを入れて望んだ面接でその子と鉢合わせしてしまうし、
面接では考えてたことを前の子が言ってしまって自分をアピールし切れなかったり……

大和のこちらのことばも共感しまくりでした👇

『誰かと比べるなとか、個性を大切にしろ、と助言されてきたが、そんなに際立った個性など備わっていない。』

104ページ

そんな感じで、
共感できる悩みがあって、
それを解決するヒントが隠されてるんです!
結婚や受験などいまは関係ないテーマであっても、
読んでみるとこころに響きます!

なにが響くかというと『名言』が!
つぎは【縁結びカツサンド】で出会う、
名言について紹介していきます(Ӧ)(ӧ)(Ӧ)(Ӧ)(ӧ)

  • 共感できる悩みがたくさん
  • 解決してくれるヒントもある!

じんわり胸に染みわたる名言

【縁結びカツサンド】じんわり染みわたる名言

この小説を読んで、
じんわり胸に染み渡ってきた
名言を3つ紹介します!

(※)泣く泣く紹介できなかった名言もいっぱいあります!

まずひとつめはこちら👇

『できねぇと突っぱねるのはたぶん簡単だ。だが、最後の最後まで可能性にかけてみるその心意気ってのが立派だと俺は思う。それでだめならやめりゃいい。』

8ページ

たしかに……

・やったことないこと
・ちょっと苦手なこと

そんなことでも突っぱねずにやってみる。
そしたらいつのまにか得意になってたりする。

そうやって成長していくのかな、
って改めて考えさせられた名言でした!

ふたつめはこちら👇

『きっとひとつの答えに縛られることないんですよね。答えがあるなんて幻想に引っ張られることもないんです。』

143ページ

先ほどチラッと紹介した、
就活で悩んでた大和ことばです。

目標を決めて進むのはいいことだけど、
ゴールをガチガチに決めて周りが見えなくなるのは、
自分の可能性狭めちゃうことなのかなって
気付かされた名言でした!

みっつめはこちら👇

『ひともそれぞれ芽吹き時は違うもんだよ。みんなと同じじゃなくたって時期がくりゃ咲くのさ。』

194ページ

ほんとこの名言に尽きますよね?

みんなと同じじゃなくたっていい、
自分だけの花を咲かせれたらいいのかな
って思います!

どうでしたか?
ひとつでもあなたに響く名言はありました?

紹介した3つの名言以外にも、
じんわりと胸に染み渡ってくる名言に
読んでたらたくさん出会いました!
気になる方はぜひ実際読んでみて🌸🌵

パンの魅力も見逃せない!

【縁結びカツサンド】おいしさあふれ出すパン

この本を語る上で外せないのが『パン』

🍞🥐🍩🍞🥐🍩🍞🥐🍩🍞🥐🍩🍞🥐🍩

もちろん、
共感できる悩みポイントも、
こころに染みわたってくる名言も、
おすすめしたいこといくつもあるんですが……

やっぱりパンの魅力も見逃せないです!

だって、
名言に素直に感動できるのは、
焼きたてパンのあの温かさに、
こころがときほぐされてるからだと思うから!

どんなパンなのかと言うと、

『コテン』のパンは懐かしいパン。
おしゃれなカフェベーカリーにはない、
ごくごくありふれたパンたちなんです👇

  • あんこたっぷりのあんぱん
  • マヨネーズが光るツナマヨパン
  • ウインナが巻かれたウインナロール
  • クッキー生地が帽子みたいなメロンパン
  • もっちりとクリームで膨らんだクリームパン

こういう昔ながらのパンって
不思議と毎日食べれちゃう、
ほっと落ちつく味してますよね??

そんな昔ながらのパンに加えて、
3代目の和久が作ったのが
章タイトルにもなってる4つのパン!

縁結びカツサンドのコテンのパンのイラスト

和久が想いを込めて作ったパン。
どこにも売ってない『コテン』だけのパン。
実際に食べられないから、
余計に食べたくなっちゃいます!
(期間限定でいいからコテンのパン食べたい。作者の冬森さんに届いたらいいなぁ)

魅力たっぷりのパンも要チェックです!

  • コテンのパンは懐かさを感じるパン
  • 和久が想いを込めて作った新しいコテンのパン

店名『コテン』の意味

【縁結びカツサンド】店名に込められた想い

パン屋さんの名前にも、
しっかりと意味があるんですけど、
どんな意味だと思います??

『古きをしり、その知恵を現代に活かす』意味の【古典】
それとも個人商店の【個店】
もしくはパンの展覧会って意味の【個展】

ネタバレにならない程度に、
ちょっとだけヒントをシェアします/(//∇//)/

  1. おじいちゃんの愛用品
  2. おじいちゃんのモットー

このふたつが『コテン』の由来になってます!

さぁどんな意味なのか・・・?

店名に込められた想いが分かった瞬間、
ジーンと感動間違いなし?!
読んだひとだけのお楽しみです☕

おわりに

さすが、
『おいしい文学賞』
最終候補に選ばれるだけあって、
どのパンもおいしそうに感じました!!

名言も料理小説もほっこり感も最高♬

はじめて冬森灯さんの小説読んだけど、
一冊読んだだけでファンになっちゃいました!

焼きたてパンから感じる温もりや安心感
【縁結びカツサンド】を読んでも
味わえる一冊!

【縁結びカツサンド】のまとめ
  1. 下町の商店街の温もりが感じられる
  2. 悩みに共感できるポイントがあって救われる
  3. じんわりとこころに響く名言に癒される
  4. おいしさあふれ出すパンにほっこりできる
  5. 店名に込められた想いに感動する

そんな料理小説好きに届けたい【縁結びカツサンド】の紹介でした!

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