こんばんは!
読書ブロガーのつぶお(@tsubuo_book)です!
今回紹介するのは、
友井羊さんの【スープ屋しずくの謎解き朝ごはん】という小説。
タイトルにも含まれてる通り、
いろんな“スープ”が出てきます!
しかもどれもおいしそうなんです(◎_◎;)
宝島社文庫の《このミステリーがすごい!》大賞シリーズなので、
安定してミステリーを楽しめる一冊でもありました!
- 料理編
- ミステリー編
- 『スープ屋しずく』編
こちらの3部構成でこの小説を徹底解剖していきたいと思います👀
こんなひとに【スープ屋しずくの謎解き朝ごはん】はおすすめ
- お酒が好きでよく二日酔いになっちゃうひと
- 忙しいとついつい朝食を抜いてしまうっていうひと
- 料理小説×ミステリーが好きなひと
あらすじ
早朝のオフィス街で、とってもいい香りがただよってくる。その香りのもとは、木製の看板に『スープ屋しずく』と書かれた店からだった。忙しくて朝食を抜かしがちだった広告会社勤務の理恵は、偶然入ったこの店でスープを飲む。不調だった体の調子も戻り、店主の麻野の推理のおかげで抱えていた悩みも解決した。スープとミステリーをかけ合わせた【スープ屋しずくの謎解き朝ごはん】シリーズ第1弾スタート!
この本を読んでみて
料理小説といっても、
“スープ”に絞った不思議な一冊でした!
だってスープってあくまで脇役なポジションで考えちゃいますよね?
それがメインになってくるっていうのが、
新鮮で気になって読んじゃいました!
実際にぼくが読んでみて
感じたりしたことを3つにジャンル分けして
紹介していきたいと思いますw
スープ編

いくら料理が好きなひとでもスープって主役じゃないぶん、
初めて聞くと「なに?!」ってなるスープもあると思うんです。
想像するのが読書の醍醐味ですが、
「イメージできた方が料理に限ってはいいこともある!」
と思ってイラストに描いてみました(笑)
じゃーん👇

完全においしそうに見えるように再現できてないかもですが、
小説ではほんとうにおいしそうに描かれていました。
イラストにはしなかったけど、
- 舌平目のボン・ファム(フランスの伝統料理)
- オニオングラタンスープ
- 夏野菜と鶏肉のミネストローネ
- 魚介のスペイン風トマトスープ
- 小松菜と豆乳の冷製ポタージュスープ
とか幅広くスープの種類があり、
スープの世界も奥が深いなーと思いました!
(スープは主役じゃないなんて言ってすみません💦)
食材については、
食べたときの効能も触れられていたので、
実際に食べた自分を想像できることもいいなぁなんて読んでて思いましたw
→絶対に自分では浅野さんのクオリティでスープを作ることはできないと思いますが( ´∀` )
あと、
効能についても触れられてるぶん、
「薬膳」としても捉えられるのかなぁなんて・・・
テイストは若干違うけど、
古内一絵さんの【マカン・マラン】シリーズが好きなひとは、
もしかしたら楽しめる一冊なのかもしれません!
ミステリー編

スープの食材に、
モロヘイヤとかクレソン、
コリアンダー(パクチー)など、
少し癖の強い食材を使ってるからなのか、
ミステリーの内容も若干のアクを感じましたw
お気に入りのポーチがなくなったり、
恋人が突然失踪したり、
何故かブクブクと太らされたり・・・
っていうほんわかしてるスープとのギャップを感じる部分もあります。
そんなドロドロした描写も少し感じたりしますが、
この小説に出てくる野菜をたっぷり食べて
デトックスしちゃえば大丈夫!!!w
店主の麻野さんが鮮やかにナゾを解決する流れも見事です!
同じ「食」×「ミステリー」のジャンルの
・和菓子のアン
・タルトタタンの夢
と似た雰囲気は感じます!
あっさり感が強いミステリーに飽きたというひとは、
この本のちょっとしたスパイスがマッチするかも( ´∀` )
『スープ屋しずく』編

6作品(2022年3月現在)出てるシリーズ作品。
最初が肝心だと思うので、
舞台となる『スープ屋しずく』についてまとめていきます!
- ランチとディナーがメインのお店
- ただし、朝6:30から約2時間もオープンしてる
- 朝のメニューは日替わりで1種類のみ
- 朝の時間帯のドリンクはセルフサービス
っていうのがこのお店の設定でした!
「なんで朝食もやってるの?」
「なんでスープなの?」
って不思議に思いますよね?
その答えももちろん書いてました👇
この街で働く人たちは、みなさんお疲れになっています。忙しさのあまり、食事を満足に取れない方もたくさんいるでしょう。その場合、真っ先に抜かれるのが朝食ですが、一日を健康的に過ごすために最初の食事は欠かせません。だからこそ、疲れている人たちに安らぎを与えられるような朝ごはんを提供したかった。
58ページ
だそうです!
スープ専門店にした理由は、
物語のなかでもっと深く書かれています。
その部分については読んでからのお楽しみということで♪
街のひとたちを思いやる気持ちではじめた『スープ屋しずく』。
今後のシリーズ作品も見逃せないですね!
おわりに
Amazonとかでほかのひとの感想をみていると、
意外と【スープ屋しずくの謎解き朝ごはん】は
賛否両論がありました💦
「聞いたことないスープのでおいしさが伝わってこない」
「独特な食材を使っているせいで、イメージがわかない」
という意見があってビックリ!
感想はひとそれぞれあって当然。
でも、
『このスープの魅力・おいしさが伝われば、その分小説自体も楽しめることだよね?』
って思ってイラストを描いたりして紹介しました!
思わず飲みたくなるスープもたくさんあったり、
麻野さんの鮮やかな推理解決もあったり、
充分楽しめる一冊だったと思いますw
個人的には、大満足のストーリーでした!
麻野さん、娘の露ちゃん、常連になってる理恵さん。
みんながこれからシリーズを通してどうなっていくのかも楽しみです( ´∀` )
全部読んで紹介していこうと思うので、
これからもよろしくお願いしますw
感想などはTwitterでも紹介してたりするので、
そちらのフォローもお願いします!!!!

それではまた本の世界で!
- 魅力的なスープ料理を味わえる
- ちょっぴり癖のあるミステリー小説
- スープ屋さんをはじめたのは街のひとたちを思いやりから
コメント