『令和版・家族小説?!』こういう家族のカタチもなんかいい【咲ク・ララ・ファミリア】ネタバレ有り!

【咲ク・ララ・ファミリア】家族小説

こんばんは!
読書ブロガーのつぶお(@tsubuo_book)です。

今回紹介するのは、
越智月子さんの【咲ク・ララ・ファミリア】という小説!

実際読んでみると《家族小説》ではあるんですが、
なんか新しい気がしました。
まさに『令和版・家族小説』みたいな?w

こんなカタチの家族もすてきだな...
ってほっこりしちゃう一冊でした。
内容はざっくり言うとこんな感じ👇

咲ク・ララ・ファミリア
  • 新しい時代を感じる家族小説
  • 題名に含まれる『桜』に込められたストーリーに感動
  • 人間味あふれることばの数々に涙

今回は後半にネタバレを含めた紹介も準備しました!
(※ ネタバレが苦手な方はその部分飛ばしていただければと思います)

そして、

最後には読書ブロガーのつぶおが選ぶ、
ほかのおすすめの家族小説もシェアします:)
お楽しみに♪

それでは行きましょ~(Ӧ)(ӧ)(Ӧ)(Ӧ)(ӧ)

こんなひとに【咲ク・ララ・ファミリア】はおすすめ

  • ホームシックで家族の温もり不足なひと
    ★★★★☆
    引っ越しとかで家族と離れ離れに...
    家族の温もりが不足がちなあなたは
    この本で栄養補給を!
  • 感動する小説を“いま”読みたいひと
    ★★★★★
    最後まで読み終わったとき、
    感動の波が押しよせる!
    家族っていいなぁって思える一冊!
  • 本当の自分を偽って生きてるひと
    ★★★★★
    周りのひとと違うことが個性じゃなくて、
    劣等感に感じちゃってるひとはコレ読んで!
    あなたはあなたで充分ステキです!!

あらすじと登場人物

 大きな桜の木が庭にある森戸家。14年前に母が出ていき、祖父が亡くなってからは、父ひとり、娘4人の5人家族。
 ある日、62歳の父からの突然の再婚宣言が!!
 嫁いだ長女も含めた緊急の家族会議が開かれることに。衝撃の事実が発覚したり、再婚相手の登場があったりで、家族もひっちゃかめっちゃか状態。癖の強い四姉妹に翻弄される父と再婚相手...
 父の愛情をしっかり注がれた家族の物語。これは令和版・家族小説?!こんな家族のカタチもステキだなぁと思える感動の一冊。

この本の3つのおすすめポイント

還暦を越えた父からの突然の再婚宣言。
アッと驚く再婚相手の登場。

予想外すぎることの連続で始まる物語でした。
だって冒頭は次女がのんびりと小津安二郎の映画を観てるところから始まったんです。
ゆったりとした平和な家族小説なのかなって思ってたらまさかの展開!!

いい意味で裏切られましたw

2、3ページ目からは父から再婚話を打ち明けられた回顧シーンとなっていき、
そこからはノンストップで惹きこまれていくストーリーでした。

そんな【咲ク・ララ・ファミリア】ですが、
ぼくが実際読んでみて感じたおすすめポイントを
3つご紹介していきます!

  • 令和版・家族小説にワクワクが止まらない
  • 『桜』のストーリーに感動する
  • 胸に響いてくる名言の数々

という感じです。

ほかにも魅力はたくさんあるんですが、
コンパクトにまとめるとこの3つ!
あとは・・・ネタバレの部分で紹介しますw

令和版・家族小説にワクワク

まずは『森戸家』のメンバーを紹介します! 

こんな感じの家族構成になっています。

母もイラストにはのせましたが現在5人(橙子は嫁いでる)です。

そんな森戸家に突然訪れた父の再婚というビックニュース!
「62歳の父が再婚するの?!」
「わたしたちはどうなるの?!」
ってあたふたする4姉妹ですが...

父の幹夫がしっかりと娘たちのことも愛してる描写がたっぷりあるんです。
それがほっこりするんですw

  • 好きな食べ物を買ってくる
  • 娘たちそれぞれの性格をきっちり理解してる
  • 感謝の気持ちをちゃんと伝える

尊敬できて、頼りがいがあって、家族をしっかり守る。
そして、子どもたちからも愛される存在。
令和の理想の父親像じゃないですか?

たとえ再婚をすると決めても、
娘たちのことをしっかり愛する。
そんなところがこの本を推せるポイントのひとつでした!

また、

家族をお互いに思いやる温かさも感じて、
家族っていいなぁと改めて思えた一冊でした。
これを機会に家族に感謝を伝えてみるのもありなのかも?(笑)

『桜』の物語に感動する

勘のいいひとはもう気づいてたりしますよね?

そう。

家族のみんなは、
『木』にまつわる名前がついてるんです!

父の幹夫は大黒柱を感じさせる『幹』だし、
長女の橙子は『だいだい』
次女の柊子は『ヒイラギ』
三女と四女はそれぞれ『桐』『かえで』の木。
出ていった母も葉子で木に関係してますよね?

そして、庭には大きな桜の木が...

タイトルの【咲ク・ララ・ファミリア】も、
この庭の桜と関係しているのかもしれません←意味深w

ラストにはこの桜に関わる感動的なシーンが!
ぼく的には満足感たっぷりの余韻を味わえる結末でした。

胸にささる名言がたくさん

家族だからこそ気を使わないといけない部分ってありますよね?

『思いやらなきゃ』って自分に言い聞かせながらストレス溜めてるより、思い切り毒を吐き出したほうが、健やかな気がするけど...

212ページ

ってことばが特に響きました。

相手の嫌がることはしないでおこう。
ケンカになっちゃうから言わないでおこう。
そうやって自分の気持ちにフタをしてるとツラい。

毒を溜めこんで爆発しちゃうよりも、
適度に毒を吐き出して健全な関係を築いていく方が断然いい!

そう思える名言でしたw

あと、

こちらもガツーンと響いてきたことば。

「大丈夫」なんてその場しのぎの気休めでしかない。

271ページ

どうですか?
「大丈夫」って言ってるとき、
本当に大丈夫だという気持ちで言えてますか?

言う側も言われた側も雰囲気で大丈夫じゃないことわかっちゃいますよね。
だったら「大丈夫」で片づけないで、
気持ちをぶつけてみた方が、
長い目で見たときにはいい方法なのかも?(笑)

ふたつしか紹介しなかったですが、
いかがでしたか?

実際に読んでみると、
あなたにはもっと響く名言にもしかしたら出会えるかもしれません。

【ネタバレ注意】こんなところ

ここからは冒頭でもチラッとふれたように、
ネタバレも含めてこの小説のことを紹介していきます!

この先はネタバレゾーンに入るので苦手な方はスキップしてください!

「ネタバレ苦手だけどのぞいちゃった」
なんてひとはいないですよね?いきますよ!

森戸家の父・幹夫が再婚相手についてのネタバレに触れたいと思います。

文庫版では46ページくらいに、
姉妹4人で話し合ってるときに打ちあけられるんですが、
幹夫の再婚相手になるのは『男性』だったんです。

えっでも元々は結婚してたし、
子ども4人もいるし、
どうゆうこと??

それについては読んでみてほしい!

  • 幹夫と元奥さんのあいだにどんな歴史があったのか。
  • 再婚相手に選んだ男はどんなひとなのか。
  • 4人姉妹は受け入れるのか。


気になることはいっぱいあるだろうけど、そこは読んでからのお楽しみ!

でも、あなたならどう思います?
自分の周りにいるひとたちの同性婚は。
ぼく自身はこれからこういう家族がもっと増えてもいいのかなと思います。

再婚する家庭も、同姓で結婚を選ぶひとたちも、
みんなが幸せになるための選択肢はあっていいのかなって思いました。
でも・・・受け入れるのが難しいひともいますよね?

たとえば柊子は最初こう感じたみたいです。

ゲイ、おかま、オネエ。妹が無神経に放つ言葉が胸に刺さる。本当のことを言えば、その違いさえよくわかっていない。そのくらい、自分の人生には関わりのない人種だと思っていた。

実はまわりには意外といるんですよね。
隠してるからこそ関りがないと思っちゃうのかもしれないですよね?
自分自身を偽らずにありのままで生きれたらいいのにって思いました。

本当の自分を偽って世間を欺くのは辛いことだ。

63ページ

あと、
この本がよかったなって思うのは、
いろんなカタチの家族があったからなのかも。

両親が離婚したり、
父親が男性と再婚する話が出てきたり、
30歳を過ぎても結婚してない娘たちがいたり、
嫁ぎ先で冷戦の果てに大喧嘩をしたり、
ほんとに様々な家族がありました。

血がつながっていなくても、『家族』としている。

不思議だけどなんか落ち着く。
そんな家族が好きだなって思えた一冊です!

ネタバレを見たひとはどう思いました?
見たうえでも気になる展開じゃないですか???

おすすめの家族小説は○○!!

映画化もされて好評だった【ぼくたちの家族】がおすすめ!

なぜおすすめなのかというと、
本来の家族としてのチーム感が味わえるから!

もう少し具体的に言いますねw

病気になって余命宣告をされた母のために、
これまでバラバラだった家族が一致団結するんです。
頼りなくて情けない父も、
しっかり者だけど嫁の顔色ばかり気にする長男も、
お調子者でいちばんの家族思いの次男も、
みんなが母のために自分のできる限りのことをやりきる。

家族ってステキだなって純粋に思える一冊でした!

余命宣告された母がどうなってしまうのか。
また、頼りがいない父は大黒柱として支えきれるのか。
そんな気になるところは読んでからのお楽しみ♪w

こちらの記事でももう少し書いてあるのでよかったらのぞいてみてください👇

おわりに

家族って不思議ですよね?
でも、不思議だからこそなんかいい。

言葉にできない気持ちで繋がってる気がしますw

3月に入って春まであっという間!

心がほかほか温まる家族小説を、
この桜が咲きはじめる季節にいかがですか?

【咲ク・ララ・ファミリア】はこんな小説!
  • 令和版・家族小説にワクワクする一冊
  • 『桜』のエピソードに思わずウルウル?!
  • 感動する名言たちがいっぱい!

それではまた!

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