あっという間に読めちゃいました!
舞台は大好きな本屋さんだし、
ストーリーの内容&流れが分かりやすいんだもんw
扱いづらい上司がいたり、
ちょっと厄介なお客さんがいたり、
愛ある同僚に支えられたり。
みなさんの周りもそういうひといませんか?
そんな身のまわりにいるひとを
想像したりしながら、
「あーこんなひといるいる!!」
って読んでるとあっという間でした(笑)
早見和真さんの【店長がバカすぎて】(角川春樹)
書店員さんといえば、
色白でか弱いイメージが多いかもしれませんが、
重たい本を運んだりする体力仕事だったりするんですよねw
そんなこれまでの書店員さんの印象がこの本を読むと変わるかも?!
あと、契約社員で時給998円っていうのもビックリしませんか?
この小説の主人公、
谷原京子(28歳)はパワフルで負けん気が強くて、
人一倍『本』と『本屋さん』に愛情深い女性でした。
本を愛するひとからステキな書店員になれたのは、
『店長がバカすぎた』からなのか?????
こんなひとに【店長がバカすぎて】をおすすめ!
- いつも立ち寄る書店員さんがナゼか気になっちゃうひと
- 本屋さんの裏側の世界を一度は想像したことがあるひと
- 接客業で日々うっぷんがたまりにたまってしまってるひと
- 絶賛、仕事がイヤイヤ期に突入中の立派なおとなたち
あてはまってるひとはいましたか?
「全然当てはまらないよ!」ってひとも、
この記事読んでみたら読みたい気持ちになっちゃうかも?w
あらすじと登場人物紹介
吉祥寺にある書店が舞台の小説です。主人公は28歳の女性・谷原京子。
彼女は時給998円で働く契約社員の書店員さん。
問題なのは、安すぎる時給だけじゃなくて、
バカすぎる店長や、現場がまるで見えてない社長、
神様としてあがめたてまつられてるお客様、
そして...自分自身。
「こんな仕事辞めてやる!」って
思い続けても京子が辞めないのはいったいナゼ?
書店員あるあるすぎて
ちなみに書店員さんのイメージってなにかありますか?
- 眼鏡かけがち
- 本をすごく読む
- 清楚でおとなしい
こんなイメージでしょうか?
(書店員さん、どうか怒らないでくださいね!イメージのイメージですから汗)
でも実際の書店員さんって……
- 眼鏡かけてないひともいる
- 本を全く読まないひともいる
- 思ったより元気ハツラツ系もいる
だったりします。
あとはこの小説で京子が文芸書担当だったように、
持ち場の担当が決まってることが多かったりします。
(例)文庫担当、新書担当、雑誌担当、芸術書担当、学習参考書担当、実用書担当など
担当(持ち場)のところは、
発注や陳列、在庫状況などを管理してる
いわばスペシャリストのような存在なんです!


元書店員のぼくですが、担当場所の本を探してるお客さんに、本を見つけ出せない絶望感はいまでも忘れられないです(汗)データ上では一冊在庫あるのになんで?!っていうw
ということはさておき、
本屋さんだからこそ起きる
楽しいことや悲しいハプニングなど、
【店長がバカすぎて】には詰まってます!!!!!
書店員さん(元書店員さん)なら、
「これあるあるだよね~」って
あーだこーだ言いながら楽しめちゃうかも(笑)
出版業界以外のひとでも、
本屋さんの舞台裏がのぞける絶好の機会!
おとなの社会科見学がてらにぜひw
読んでる時間が楽しすぎて!
冒頭でもお伝えした通り、
ほんとにあっという間に読めちゃいました!
読んだ印象としては、
『全体的にコメディタッチで明るい小説』って感じです。
主人公の京子が、仕事で悩んだり、挫折を味わったり、悲しい雰囲気になる場面もありました。
でも、
そんなツラい状況でも前向きに進む京子の姿にパワーもらえちゃいますw
だからこそ、読んでる最中も楽しかったのかな、って思います!
きっとあなたも、
「楽しい」
「わかる!」
「京子がんばれ!」
ってワクワクしながら読めるはず。
名言がありすぎて
【店長がバカすぎて】のタイトルに寄せて言うとしたら、
この本は名言がありすぎてヤバい!
自称名言ソムリエのぼくが
「これは名言だ!」と思ったもののなかから、
厳選に厳選を重ねて選び抜いた3つをここで紹介します。
※一部ネタバレになってしまう部分があるかもしれないので、苦手な方は読み終わってから戻ってきてください。
まずひとつ目はこちら!
他者を想像すること、自分以外の誰かの立場に立つこと。「みんながみんな自分のことしか考えてない時代だもん。一瞬でも自分以外の人間を想像できるなら、それだけで物語は有効でしょう?」
この名言で全人類に読書のすばらしさを伝えたい!って思いましたw
オーバーすぎる表現かもですが、
それくらいこの名言にはインパクトがありました。
ぼくには昔コンプレックスに感じてたことがありまして...
それはなんと『読書が趣味』だということ!
だって周りのみんなは読書がキライってひとばかりだし、
地味で退屈ってイメージが学生時代の共通認識だと思ってしまってたから。
友だちみんなが「朝の読書の時間まじでダルい!」って言ってるなかで、「うぇーい!朝の読書の時間ガチ最高!!!」って言えないですよね?(◎_◎;)
だからこそこの名言に衝撃をうけてしまったんだと思います。
そんな純粋でかわいい時代のぼくに伝えてあげたい、そう思った名言でしたw
もしも昔のぼくと同じように、
読書が大好きだけど、
自信が持てないひとがいたら
この名言で勇気がもてたら…
と思って紹介しました!
ふたつ目はこちら。
強者たちにお前のプライドを奪われるな
シンプルだけど力強い、胸にズシーンと響く名言でした。
生きていれば、
自分より上の立場のひとたち(強者)から無理難題をふっかけられることだってあると思うんです。
無駄に頭をさげないといけないときもあるかもしれません。
だけど、
この名言をこころに強く持って、
あなたのプライドだけは奪われないようにしてください!
表面上負けてるようにみえたとしても、
プライドを守った方が勝ちです!!!!
(勝ち負けではきっとないですけどw)
最後の名言はこちら。
一人の小説家にしか生み出せないものがあるように、一人の書店員にしか良さを伝えられない作品があるかもしれない
ごく普通のありふれたことばかもしれないけど、
前後の流れがあるとグッときちゃうんです!
あと...
自分でカスタマイズできちゃうとこもGOODポイントだと思って紹介しました。
たとえばぼくの場合だと、
「一人の書評家にしか・・・、一人の読書ブロガー良さを伝えられない作品があるかもしれない」
っていう感じです。
あなたも、
「一人の○○にしか・・・、一人の○○・・・」
と自分仕様に置きかえて名言を体感しちゃってください(笑)
ほかにもほんとに名言がありすぎて、
紹介するときに数を絞るのがむずかしかった!
ほんとは紹介したくてもネタバレ不可避になってしまうものはあえなく断念しました...
その名言はもちろん、
ぼくが名言に感じなくてもあなたは名言に感じるものもいっぱいあるはず!
どのことばが胸にささるのか読んでみてからのお楽しみ♪
早見和真さんのこの作品もおすすめ
早見和真さんの小説は大好きで何冊か読んだことあるんです。
その中から、
こちらの小説も紹介させてください!
【イノセント・デイズ】というミステリー小説です。
今回メインで紹介した【店長がバカすぎて】とは、
ほんとに180度違った印象の内容になっています!
「えっ?!同じ作家さんが書いたの?」ってなるぐらいかもw
細かな内容が気になる方は、
上にはりつけたリンクから見てもらえたらと思うんですが、
あらすじだけこちらにのせておきます!!!
「放火事件」や「死刑」っていうワードからして、
全然雰囲気がガラッと違っていますよね???
もし、早見さんのほかの小説も気になったという方がいたら、
この【イノセント・デイズ】も検討してみてください!
おわりに
時給998円で働く書店員さん。
地方に行くともっと安かったりするけど、
それでも本屋さんで働き続けることの意味が
この小説でつかめるかもしれません!
あと...
まったくの余談なんですが、
こないだたまたま見ていたYouTubeで、
【店長がバカすぎて】を読んだと言ってたひとがいました!
なんとその方は、
平成フラミンゴのりほさん!
ちなみに動画はこちら↓
(だいたい27分40秒くらいからチェックしてみてくださいw)
それでは最後にまとめていきたいと思います。
- 書店員さんあるあるがつまった一冊
- 読書タイムが最高に楽しくなる本
- 心に響く名言がたくさんある小説
気になった方は、こちらからくわしくチェックしてみて↓
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