岩城けいさんの【ジャパン・トリップ】を読んでみました!
あらすじ
はるばる遠い日本に来たオーストラリアの小学生たち。提携する姉妹校の家庭にホームステイしたりして、親元を離れて過ごすことにワクワクドキドキしながらの一週間の滞在。”ことば”ってなんでこんなにも伝えることが難しいんだろう?悩める子供たちの《ジャパン・トリップ》!
レビュー
本の満足度 ★★★☆☆
おすすめ度 ★★★☆☆
甘酸っぱさ ★★★☆☆
この本を読んでみて
自分の育った国と違うところってホントに世界が変わる感じがするんですよね!!!
ぼく自身、高校生のころに海外に憧れて、
大学は海外に飛び立てるように外国語大学に進学、
在学中にはイタリアに約一年間留学しました。
はじめて訪れた海外は何もかもが輝いて見えて、生まれ変わったような気さえしましたw
→めっちゃオーバーな表現しますけど、本当にそう感じちゃったんです(◎_◎;)
でも、うまいように言葉も話せなくて、それでも伝えたいこと・聞きたいことは山ほどあるのに……っていう不甲斐なさが読んでるうちに鮮明に思い出されました。
コロナがこんなに拡大する前までは、
外国に行くって当たり前のような時代にはなっていましたが、まだまだ現地では外国人扱いだし、好奇な目で見られたり、差別を受けることもあったりします。
自分の母語は声にしたとたん、書き記したとたん、周囲には外国語として翻訳され、このうえなく無防備になる。
ジャパン・トリップ
それが現実だけど、
こうやって幼いうちに新しい世界を体験することって、人間的にも成長するんだよね!っておじさん目線で見ちゃってました(;・∀・)
ケンカした後の仲直り、
未開の地に踏み出す一歩の勇気、
泣きたいときはめいいっぱい泣くこと、
大人になって忘れかけてたものも、もしかしたら思い出すきっかけになるかもしれません(笑)
おわりに
とにかく会話調でストーリーが進んでいくんですけど、
誰がしゃべっているのか把握できなくてあたふたしながら最初のうちは読み進めていました(-_-;)
でもそこが重要じゃなくて、そのカオス具合が伝わるようにかいてるのかな?って思えたら気楽に読めるようになっちゃいましたw
→作者の岩城さんの思惑とは全然違うかもですけどね( ´∀` )
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人物紹介
この小説で登場するひとたちをまとめてみましたので、
よかったら参考までに見てください!( ´∀` )
ローラン・ベイ・グラマー・スクール(Australia)のひとたち
- リアン・オキャラハン(通称ミズ・オキャラハン)・・・今回のジャパン・トリップの引率教諭のうちのひとり。旅行中はフォトグラファーも務める。笑い方に特徴のありw
- コータ・ヤマナカ(通称ヤマナカ・センセイ)・・・日本人教諭。日本の学校とのパイプ役を担ったり、みんなにも慕われる良き先生。しかし、そんな彼にも複雑な過去が…?
- ショーン・・・日本とオーストラリアのハーフ。お母さんとは幼いころに別れ、今は父と祖母と暮らしている。おばあちゃん子で、ちょっとクールなところがある。
- リヴァイ・・・日本語のクラスキャプテン。日本のアニメが大好きだけど、食べ物に関しては好き嫌いが激しい。でも日本の生活でなにか変わったかもw
- ジョジーナ・・・バスケが上手。
- ハイリ―・・・日本語を話すのが大好きな女の子。家庭教師もつけていっぱい勉強してきたのに、ホストファミリーとちょっとした行き違いで悩むことに……。
- キーラ・・・ハイリ―の親友。食べ物のアレルギーが多い子。しっかり者だが、引っ込み思案でいつもハイリ―の後についている。
- シャンテル・・・お母さんはフランス人でフランス語も多少話せる子。
- ニック・・・スニーカー好きの男の子。養子縁組でフィリピンからやってきた子。新しく韓国から受け入れた妹をかわいがるやさしい心の持ち主。
- イーサン・・・日本人にはうまく発音できなくて”イータン”って呼ばれてしまう。
- ローガン・・・なぜか日本の小学校ではアイドル的人気を得るw
綾青学院(Japan)のひとたち
- 一樹(カズ)・・・双子のおにいちゃん。ケンカの強い方。
- 祐樹(ユウ)・・・双子の弟。しっかりした方。甘いものよりも辛党派。
- 茉莉・・・双子の母親。茉莉の兄の大学時代の友人だった雅明と結婚して銀杏堂に嫁いでくる。雅明のことは友人時代の名残で『もっちゃん(苗字が宮本)』と呼ぶ。みんなのオカーチャン。
- 雅明・・・双子の父親。現在の『創業明治二十三年 銀杏堂』の五代目。綾青は小学校のころから、中学、高校、大学と通う母校。
- ユイカ・・・ハイリ―のホームステイ先の女の子。日本人の生徒の中では一番英語がうまい。
- クリスタル・ウォーターハウス・・・綾青学院の英語教諭。
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