「正義ってなんなんだろ…?」ベトナムの歴史と未来をもとめる旅。椰月美智子【こんぱるいろ、彼方】

家族小説
つぶお
つぶお

ベトナムってどんなイメージがありますか?

ベトナムといえば
  • アジアの国のひとつ
  • 伝統衣装のアオザイが有名
  • 麺料理のフォー

ぼく自身、
今回紹介する椰月美智子さんの【こんぱるいろ、彼方】
を読むまではそんなイメージしかありませんでした。

いまのベトナムができる前までの、
ベトナム戦争だったり、
そのあとに訪れるベトナム人難民のことなんて
全然知らなかったし、ちゃんと勉強もしてこなったです。

それだけじゃなく、

ボートピープル、
家族のヒミツ、
職場のパワハラ、
学校でのいじめ問題、

いろんなことがつまった一冊でした!

でもこれを読んで、

  • ベトナムの新しい一面と出会えた
  • 正義ってなんなのか改めて考えさせられた
  • ベトナムに行って自分の目で体で感じてみたい

って思うようになりました。

知らなかった、知ろうとすら思ってなかったベトナムの姿が、
この本を読めば感じ取れるかもしれません!w

こんなひとにオススメ

【こんぱるいろ、彼方】を読むのにおすすめなひと

  • ベトナムに興味がある
  • 海外旅行が好き
  • 国や人権についてじっくり考えてみたい
  • 学校で学ぶ歴史より一歩深く知りたい

あらすじ

真依子まいこは娘の奈月なつきに隠し事をうちあけられずに悩んでいる。それは、かつて真依子がベトナムで生まれ、家族とともにベトナムを脱出していたこと。一方、20歳の誕生日を迎えた奈月は、大学の友人と海外旅行に行こうという話になり、その行き先がベトナムに決まった。そのことを知った真依子は、悩んだ末に奈月に真実を伝える。一時、機嫌を損ねた奈月だったが、次第にベトナムの過去や家族の故郷に興味をしめしていく。ベトナム旅行を経て、一歩大人へと成長する奈月。

歴史を体験できてタメになる

つぶお
つぶお

ベトナムの歴史って、
どのくらい知ってますか?

ぼくの場合、
学生時代に勉強したことぐらいしか
ベトナムの歴史の知識がなかったです。

  • ベトナム戦争があったこと
  • 戦時中に枯葉剤がまかれたこと
  • ドイモイ政策っていうのがあったこと

そんな程度の知識しかなかったので、

ベトナム戦争がなぜ起きたのか、
当時のベトナムがどういう状況だったのか、
戦争・統一の影響で難民がうまれた事実

この本を読んではじめて知ることがいっぱいありました。

でも、

【こんぱるいろ、彼方】はあくまでも小説。

歴史書ではない。

だからこそ、
良かったなぁとも思います。
「さぁ歴史の勉強するぞ!」って
なかなか真面目スイッチは入らないですよね?

歴史書だとハードルは高く感じるけど、
小説で身近に感じられると、
そのハードルがグッと低くなる。

この本を読んだことで、
ベトナムに興味をもって、
「もっと知りたい、自分で詳しく知りたい!」
っていうきっかけにはなるはず!

小説を読んで、
物語の世界観を楽しみつつ学ぶ機会ができて、
良かったなぁって純粋に思いました!

奈月の成長する姿がオモシロイ

大学生の奈月。
思春期まっ盛りの弟とは、
いつもケンカばかりしていますw

母親がベトナム人だったということを聞かされ、
ずっと隠していたことに怒り、
次の日からは真依子のことを無視する奈月

そんな態度ばかりだった奈月が、
ベトナム旅行をとおして、
ひと回りもふた回りも成長して帰ってきます。

弟との関係も、
ベトナムで過去に起きたことも、
奈月の周りで起きてることも、
みんな違う正義があるんだと気づいたと
母親に伝えるシーンを読んだとき、
「ひとってこんなにも成長するんだ」
「ぼくも奈月みたいに変われるかな」

って思いました!w

奈月だけじゃなく、
真依子や真依子の母・春恵の変化も、
見逃せないポイントです!

ベトナムに行きたくなる!

奈月とその友人が行ったベトナム。

観光地をまわったり、
ベトナム料理をたべたり、
そんな描写を読んでると、
ついつい旅行欲がかきたてられちゃいます(笑)

そして、

スアンたちが浜辺で見た朝日

その朝日も自分の目で見てみたい!

読んだらきっと、
あなたも次の旅行先に、
ベトナムを加えたくなるはずw

おわりに

遠い遠い国だったベトナム。

この本を読んで、
いままでより身近に感じられるようになりました。

あなたもベトナムのイメージが変わるはず!
アオザイやフォーだけじゃない、
新しいベトナムに会ってみたくないですか?

つぶお
つぶお

最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました