「目がパンパン!」泣いて泣いて泣きまくった!宇山佳佑【恋に焦がれたブルー】あらすじとネタバレ

家族小説

こんにちは!

読書大好き人間のBOOKBOYこと、
つぶお(@tsubuo_book)です!

「この夏いちばん泣いた!」って
紹介した宇山佳佑さんの
【この恋は世界でいちばん美しい雨】

今回読んだ小説ではそれに負けないくらい泣きました!

出会う名言に、
切ない恋心に、
あったかい友情に、
包み込むような親子愛に。

これを読めばきっとあなたも号泣して、
目がパンパンにはれちゃうかもw
その本は、【恋に焦がれたブルー】です。

泣きたいひともそうじゃないひとも、
ステキな世界観の物語にようこそ!!!

※ネタバレを含んでいるところがございますのでご了承ください。

こんなひとにオススメ

【恋に焦がれたブルー】を読むのにおすすめなひと

  • とにかく泣きたい!
  • 才能がないと嘆いてる
  • コンプレックスに悩んでる
  • 我慢する恋に疲れちゃった

あらすじ

高校の入学式の日に、ボロボロの靴で登校した女の子・青緒あおに恋をした歩橙。中学生のころから独学で靴づくりを勉強していた歩橙あゆとは、恋する女の子のための世界でたったひとつの靴をプレゼントしたいと胸に秘める。一方の青緒は、幼いころに亡くした母との思い出の絵本に出てくる「シンデレラ」にあこがれる日々。でも、母を失ってから、悲しくてツラい毎日に、笑顔でいることを忘れてしまう。歩橙の恋が成就して、青緒にとっての王子様になれるのか?

2021年“泣ける本”として推薦します!

みたしば
みたしば

本を読んで泣いたことないよ!

こんなひともいるかもしれません。

でも、
恋の物語でもあり、
友情の物語でもあり、
親子の物語でもある、
この【恋に焦がれたブルー】を読めば、
もしかしたらティッシュを使い果たすほど
あなたも泣いちゃうかも!

令和版のガチの“シンデレラ”ストーリーに感動する

もともと父親がいなかった青緒あおは、
母を幼いころに亡くして天涯孤独状態になりかけたものの、
母の妹(青緒にとっての伯母)が引きとってくれて、
叔母家族と暮らし始めることができました。

でもこれが波乱の幕開けでした。

伯母の娘(青緒にとってはいとこ)には万引きを強要されるし、
伯母からは厳しくあたられるし、
まさに童話の『シンデレラ』の世界観

そんな青緒の前にあらわれた靴職人になりたい歩橙あゆと

恋する青緒にむけて世界にたったひとつの靴、
『シンデレラのガラスの靴』を作ると宣言!

ボロボロの靴を履いていて、
下を向いて歩くことしかできなかった青緒も、
歩橙の作る靴で生まれ変わることができるのか?!

っていう話の流れです!

サクセスストーリーの意味だけじゃない、
生い立ち含めたガチの“シンデレラストーリー”。
こんなの感動しないわけがないじゃん(汗)

切なすぎる恋物語に涙…

継母ままははたちにいびられたシンデレラも、
突然現れた魔法使いのおかげで、
王子様と出会い幸せに暮らしてハッピーエンド。

童話の世界はそういう流れですよね?

そんな風に、
歩橙あゆと青緒あおもなれたらよかったのに、
切なすぎる展開が待っています。

それは、突然発病した青緒の病気が原因。

恋をすれば全身が焦げるように痛くなる。

  • 好きだよって言われたら
  • 歩橙の隣で幸せを感じたら
  • ギュって抱きしめられたら
  • キスをしたら

心から幸せを感じたいはずなのに、
その幸せが痛みを引き起こしてしまう

なんて切ないんだろう……。

これはもう、
作者の宇山さんは泣かせに来てますよね?
あからさますぎて「逆に泣けへん!」っていうひともいるかもですが、
その勝負にぼくはあっさり負けて号泣してしまいました。

報われない切ない恋って鉄板で泣けちゃいますw

包み込むような親子愛にも涙腺やられる

泣けるポイントは恋だけじゃなく、
友情や親子愛でもありました。

その親子愛のなかでも、
色んな形の親子愛に感動しました。
歩橙あゆと青緒あおの死んでしまったお母さんたちからの愛情
歩橙のお父さんからの不器用な愛情

形はそれぞれ違うかもしれないけど、
たっぷり注がれる本当の愛情。

そして、そこに込められた真実。

分かった瞬間にこみあげてくるのは、
ホッコリ温かくなる気持ちと涙でした

「笑顔の青い色」「幸せの檸檬レモン色」
エピソードはとくに涙腺崩壊……。
いままで普通に暮らしていた身近にあふれる色。
これを読んだら輝いて見えるようになりました!(笑)

たくさんの名言にも泣かされる

あなたは名言って好きですか?

つぶお
つぶお

ぼくはすっごく好きです!
なんてことないことばでも、
自分に向けて書かれた言葉に
感じるんですよね?w
そういうのに出会ったら、
「心のお守り」に大事にメモしちゃうほど(笑)

みたしば
みたしば

だれが興味ある話やねん!w

この本を読んだおかげで、
たっぷりの「心のお守り」になる、
名言たちと出会えることができました!

そのうちの二つをご紹介しますw

まずは、
才能がないと悩む歩橙あゆとに、
尊敬する師匠からかけられたこのことば。

大事なのは、君が感じているその悔しさをプラスに変えられるかどうかだ。不甲斐ない自分の弱さを、人に馬鹿にされたやるせなさを、コンプレックスを、全部ひっくるめて力に変えられるかどうかだ。

才能はセンスだけじゃなくって、
こうやって悔しさをバネに上を目指すことができるかどうか
口でいうのは簡単だけど、困難を乗りこえた師匠から言われるっていうのが響きますよね?

周りのひとのように評価されなかったり、
思い描く理想の姿になれなかったり、
馬鹿にされて笑われようとも、
全部エネルギーに変える。

それができるかどうかが才能のあるかどうかの分かれ道。

ガツーンと響いた名言でした。
才能がないんじゃないかと悩んでるひとも、
このことばに救われるんじゃないでしょうか?

もうひとつの名言はこちら。

最後にその人を支えるのは、誰かのことを笑顔にしたいと願う純粋な想いだ

自分のためじゃなくて、
大切な誰かのために力を振り絞る。
もっともっと響くことばなのに、
全部を伝えきれないのが悔しい……。

大切な誰かのためにがんばれる純粋な想いを持ってるひとは、もっと深く感じてほしいです!w

名前に隠された意味(ネタバレ有り)

いろいろと感動ポイントは伝えてきましたが、
心に響きそうなところはありましたか?w

できる限り、
ネタバレしないようにがんばってきましたが、
ここの部分はネタバレをガッツリ含めて紹介していこうかなと思います。

ネタバレが苦手なひとは、
ちょっと先のところまでスキップしてください(笑)


それでは行きます!
※これはあくまでもぼくなりの考察なので予めご了承ください。

最初に読みはじめたときは、
「えらいキラキラネーム付けたんやな!」
「めっちゃ読みづらい名前やん(汗)」
って思ってました。

歩橙あゆと青緒あおって珍しい名前ですよね?
でも、ちゃんとそれぞれ意味が込められてるんだと思います

まずは『青緒』から。

“青色”は『笑顔の色』ってことを、
歩橙は死んじゃったお母さんから教わります。
そして成長して歩橙が恋した女の子は、
なによりも笑顔がステキな女性
その意味を含めて“青”を入れたのかな…って思います。

そして、

“緒”は『糸』って意味がもともと漢字にあった気がします。
歩橙と出会い、これまでひとりきりだった青緒も
桃葉ももは、絵本屋の店長、伯母、いとこ
いろんなひととのつながりができました。
「糸でひとと繋がりを生む」っていう意味が込められてるのかなって感じました!

つぎに、『歩橙』について。

“歩”は単純に、
青緒と一緒に歩いていくことや、
靴のイメージを含めたのかなって思います。

“橙”に関しては、
青緒が恋したときにでてしまうあざの色。
終盤で青緒はこんなことを言ってました。
「橙色は恋の色」と。
その象徴の歩橙に“橙”をつけたんだと思います!

ふたりとも色が入ってる名前。

青は昼間の晴れた空の色。
橙は夕焼けの温かい空の色。

そんな意味も込められてると思って読むと、
違ってても、もっと楽しく思いませんか?


名前に関する考察でした!
ネタバレが苦手なひとは、
読み終わってどう感じるか教えてくれたらうれしいです!(笑)

【この恋は世界でいちばん美しい雨】の世界とリンクする

宇山さんは初めて【この恋は世界でいちばん美しい雨】を読んでから大好きになった作家さんです!

そして、
今回読んだ【恋に焦がれたブルー】で、
リンクしてる部分を見つけて、
そこも含めて楽しかったので、
ご紹介したいと思います!

リンクしてると感じたところ
  • 主人公が夢を追ってる
  • 彼女がそれをサポート
  • 尊敬&憧れる偉大なひとがいる
  • 郵便局でゴネる
  • 鎌倉ル・モンド
  • カップルを支えてくれるひとがいる

ぜひ両方読み比べしてみてほしいです!

「デジャヴかな?w」
「こっちはこんな展開してくるの?」
「似てるようで全然違うじゃん!」
ってなると思います!

宇山さんの本はまださん作品しか読んだことないですが、
これからもっと読んでみたくなる!

話題の桜のような僕の恋人もよかったですよ!w

「これオススメだよ!」っていうのがあれば、
DMやコメントでお待ちしてます(笑)

おわりに

「ありふれた恋がしたい」
そう思ってるふたりの切ない恋の物語に、
何枚もティッシュを使い涙をぬぐいました。

もちろん恋だけじゃなくて、

親子愛、友情、夢や希望、
泣けるポイントがほんと多くて
読み終わった今、目がパンパンですw
以前読んだ森沢明夫さんの【水曜日の手紙】のなかでは、
泣きはらした顔を「埴輪みたいな顔」って表現されてたけど、
そうなっちゃってるのかも(笑)

「泣ける」にスポットライトをあてて
この本を紹介しましたが、

  • コーヒーのこと
  • 靴づくりのこと
  • 横浜や鎌倉のこと
  • カーペンターズのこと

など読んでワクワクするところがいっぱいあります!

「恋に焦がれたブルー」

そのタイトルに込められた意味も、
読んであなた自身で確かめてくださいw

“2021年の泣ける本”
読むときはティッシュは必須だと思います。
外で読むのはキケンですが、
気合入れずにリラックスした状態で、
この本の世界観を楽しんでみてください。

つぶお
つぶお

長くなりましたが、
最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。

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