感想小説、
お料理小説、
ラブストーリー。
好きな小説のジャンルはいくつかあります。
今回紹介する【純喫茶トルンカ】を読んで、
コーヒーの香りがただよってくる、
喫茶店物語も好きになりました!
スタバ、コメダ珈琲、ドトール。
カフェと呼ばれるところはたくさん!
なんとなくオシャレだったり、
普段から通ってる安心感だったり。
カフェに立ち寄る理由は様々ですよね?w
それと比べると、
純喫茶に入るのって少し勇気がいりません?
勝手なイメージだけど、
こだわりをもってる無愛想なマスターがやってそう……。
この小説の舞台、
『純喫茶トルンカ』のマスターも、
ちょっといかつい顔つきです(笑)
でも、コーヒーをいれる腕は一級品!
読んでると、
芳醇なコーヒーの香りが、
疲れた心をほぐしてくれるような、
やさしい気持ちにさせてくれる一冊でした!
こんなひとにオススメ
【純喫茶トルンカ】を読むのにおすすめなひと
- 紅茶よりもコーヒー派w
- 臆病な自分を変えたいと思ってる
- 下町の商店街の雰囲気が好き
- 人生を導いてくれる名言に出会いたい
あらすじ
突然、お客さんに、前世では恋人だったんだと告げられて驚く修一。30年も前の後悔を胸に、かつての恋人と暮らした街を訪れるヒロさん。大好きだった姉の姿を追いかけてしまう雫。商店街の通りの喧騒から一歩外れた路地裏にたたずむ「純喫茶トルンカ」を舞台にした物語。苦いなかにも甘みがあるコーヒーのような、人生の一ページ。
誰かを想うことは大切だと気づかせてくれる
自分以外のひとと接していると、
相手のことを想っても行違ったり、
思ってないことでケンカしちゃったり、
離れ離れになってしまうこともあります。
でも、
そんなことがたとえあっても、
誰かを想うことって大切なんだなぁと、
改めて気づかせてくれる一冊でした。
とくに、
第二章「再会の街」のヒロさんがメインのストーリーでそう思いました。
ヒロさんって誰やねん!
って読んでないひとは思いますよね?
ちょっとあらすじを説明します( ´∀` )
ヒロさんは、
大学生時代に早苗という女性に恋をして、
何度も告白をした末に付き合うようになったひとです。
それから仲むつまじく、
ふたりで暮らしていければよかったけど、
ヒロさんの仕事が多忙になってしまい、
早苗のことはほったらかし状態に……。
そして、
ふたりは別れてしまうんです。
そのことが時間がたっても、
心にささったトゲのように後悔していて、
ヒロさんは別れてから30年たった今、
ふたりの思い出の地に戻ってきます。
この先の展開は...
しっとりと感動するためにも、
ご自身で確かめてください。
めっちゃ感動的なフィナーレで締めくくられています!
ちゃんとした結末を迎えられたのも、
ヒロさんが過去とちゃんと向き合ったから。
やっぱり、誰かを想い続けるって大切なんだなぁ
ってとくに思えた物語でした。
ほかの章の、
・日曜日のバレリーナ
・恋の雫
も大好きでしたが、
いちばん胸にガツンと響いたのは、
ヒロさんの「再会の街」でした!
読み終わったら、
あなたがいちばんどれが好きだったか、
コッソリ教えてくださいねw
コーヒー香る小説ってなんか落ち着く…
小説を読んでいても、
コーヒーの香りが脳内でいっぱいになりました!
頭のなかでコーヒーの香りに満たされると、
なんだか心もホッと落ち着く気がしてきますw
最近読んだなかだと、
この三つの小説がコーヒーで印象的でした↓
- 虹の岬の喫茶店(森沢明夫)
- 今はちょっと、ついてないだけ(伊吹有喜)
- この恋は世界でいちばん美しい雨(宇山佳佑)
この【純喫茶トルンカ】も、
脳内でもコーヒーの香りがただよって、
読んだらリラックスできる一冊だと思います!
余談ですが、
香りだかいおいしいコーヒーを入れるコツは、
「純喫茶トルンカ」のマスター曰く、
“手間を惜しまないこと”らしいです!
豆の選択、道具の良し悪しよりも、
丁寧に一杯一杯入れること。
その惜しまない手間というのが、
この小説にも表れてるような感じがして、
包みこまれるコーヒーの香りとともに、
ホッと癒されるような一冊に感じられます!
おわりに
温かいコーヒーを飲んだら、
疲れた心とカラダがほぐれていくように、
この【純喫茶トルンカ】を読めば、
ホッと落ち着ける気分になれました。
そして、
恋人だけじゃなく、
友だちや家族に対しても、
大切に想い続けることって、
ひとを成長させてくれるんだなぁとも思える一冊でした!
純喫茶って、
なんだか敷居が高いと思ってましたが、
今度近所で見つけたらフラッと入ってみようかな?
なんて読み終わったいまは思ってます(笑)
今回紹介するしたのはこちらの【純喫茶トルンカ】でした↓


最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。
コーヒーを飲むときに、
和菓子も一緒にどうですか?
……やっぱり合わないですか(笑)
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