“シリーズ第一弾”笑いあり、涙あり、恋ありの水族館が舞台のお仕事小説!木宮条太郎【水族館ガール】

お仕事小説

市役所から突然出向されてやってきたドジっ子の嶋由香しま ゆか
無愛想なイルカ担当の先輩職員の梶良平かじ りょうへい
ペンギンやラッコ、聞いたこともない魚たちなどもいっぱい登場します!

水族館を舞台にした、
木宮条太郎もくみや じょうたろうさんの【水族館ガール】をご紹介w

  • 水族館のマメ知識がGETできる
  • 不器用すぎる恋愛小説が楽しめる
  • 下ネタもありクスッと笑えちゃう

こんな一冊でした!

この夏のアツい時期に読んでみて、
夏の思い出作りに水族館に行ってみよう!

こんなひとにオススメ

【水族館ガール】を読むのにおすすめなひと

  • 犬や猫なども含めて動物全般が好き
  • 将来は動物と関わる仕事がしたいと思ってる
  • ホッコリするようなお仕事小説が読みたい
  • 水族館の舞台裏をのぞいてみたい

あらすじ

市役所に働きはじめて丸三年。そんなとき、突然水族館に出向させられた由香。イルカ担当になったが、そこで待ち構えていたのは、超絶無愛想な先輩職員と四頭のバンドウイルカたち。右も左も分からない状態で配属されて、怒られることもしばしば。へこたれる由香だったが、トレーニングの最中に一頭のイルカがジャンプした。
水族館の意義も考えさせられる、ドタバタなお仕事エンターテインメント小説!

水族館ってこんなとこ!

水族館の知識がなくても大丈夫。
主人公の由香もズブの素人から働きはじめました。
一緒に「へぇ~」ってつぶやきながら、
水族館の裏側ってこんな感じなんだ!
って学びながら楽しく読めました。

とくにこの三つのポイントが印象的でした。

水族館ってこんなとこ
  • 水族館は努力の結晶!
  • ペット感覚ではない
  • 餌をあげるのも重要な仕事

これ以外にも、
環境保全のための努力、
ありのままの自然をみせることの意味

そういったことも考えさせられる内容でした。

でも、シリーズ一冊目ということもあるので、

あまり重たくなりすぎないトピックを中心に取り上げてみました!

三つ以外の部分で気になる方は、
ぜひご自身で読んで確かめてくださいw

水族館は努力の結晶!

水族館って普段どんな目的で行ってますか?

ぼくの場合だと、
子どものころは家族と出かけたり、
学校の校外学習で訪れたり、
大人になってからはデートで、
そんな目的で行ってました!

ある種のエンターテインメント!

イルカのショーもこの本を読むまでは、
ただの見せ物としてのショーでしか考えたことがなかったです……。

でも、

実際はショーではなくライブ。
細かな違いの説明は難しいので、
読んで確認してほしいですw
ただ、簡単に言うと、
飼育員が命令をだしてやってるわけではなく、あくまでも、イルカ自身の遊びの延長線上にあるからショーではなく“ライブなんですって。

イルカは他者の命令を喜んで聞くという動物じゃない。群れで生活するから仲間意識は強いんだけど、群れの中に上下関係はない。おまけに性格は遊び好きで気まぐれ

こんな風にイルカのことを考えたこともなかった。

イルカは犬というより猫寄り。
そういわれるとたしかにイメージしやすいですよね?

そして、

外部の人たちの目には、水族館が浮世離れした特別な存在のように映ってるのかもしれん。当然そうじゃない。人、金、時間を費やして、どこまでやるか。必死にやりくりして、ようやく手に入るのは悲しいかな、疑似自然でしかない。

っていうのも、
水族館って想像してた以上の努力がされてる場所なんだ…って思いました!

だからといって、
それはひとつの側面から見た水族館。
ぼくたち一般人が考えないといけないのは、
マナーを守って水族館を存分に楽しむこと!

そして、
スタッフのみんなや動物たちへの感謝も忘れちゃいけないこと!
……それ以外にもきっとあるだろうけどw

ペット感覚ではない

水族館職員は飼育技術者であって、仕事として生物を飼育している。

由香がイルカ課に配属されてきた当初、
四頭のイルカたちはそれぞれ、

C1、B2、F3、X0と呼ばれてました。
※アルファベットは野生の群れ番号、数字は捕獲順。ただし、X0は水族館生まれだから特別

その理由は“愛称をつけると、ペット感覚になる”

そしてペット感覚になってしまうと、

感情移入して、結果、客観的な判断ができなくなる

それでも、
観光客のなかには、
愛称がないと物足りなく感じてしまう。
その狭間にたたされるスタッフのことを考えると胸が痛かったです。

餌をあげるのも重要な仕事

由香が初めて職員らしい仕事をしたのは調餌といわれる餌の準備。

餌の魚の状態をチェックしたり、
餌に栄養素を追加したり、
マニキュアを塗って怒られたりw

そして、
『給餌』と呼ばれる、
餌をあげるのも重要な仕事。
単にあげるだけじゃダメで、
イルカの健康管理のために、
どのイルカがどのくらい食べたのかチェックする。

そんな地道な努力も陰で行われてる。
舞台裏を知りたいあなたにはうってつけの一冊です!

恋愛要素にも注目!

磁石のS極とN極のように、
互いが反発しあっていた由香と良平。
でも次第に意識していくふたり。

すごく不器用すぎて、
読んでると無性にイライラしちゃう場面もありました(笑)

寝てる最中の夢のシーンは若干失笑w

下ネタで緩急アリ、
全体のストーリーのなかでも盛り上げてくれた恋愛要素も見逃せないポイントのひとつでした!

おわりに

シリーズ第一弾【水族館ガール】を読んでみて思ったのは、

  • 水族館がもっと好きになる
  • 由香と良平の今後が気になる
  • イルカたちの成長は?!

でした!

下ネタあり、笑いあり、感動的な場面あり、
この先の展開を早く読んでみたくなりました!

シリーズ八作品も出てるから楽しみがいっぱいw

今後の感想記事もチェックお願いします。

つぶお
つぶお

最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。

今回紹介した【水族館ガール】はこちらです↓

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